@





       
ENGLISH
In preparation
運営団体
メロウ伝承館プロジェクトとは?
記録のメニュー
検索
その他のメニュー
ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

特攻インタビュー(第10回) 19

投稿ツリー


このトピックの投稿一覧へ

編集者

通常 特攻インタビュー(第10回) 19

msg#
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/1/6 5:52
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 ◆若い人へのメッセージ その1

 -------今の若い人たちに伝えるメッセージのようなものはありませんか?

 田中‥当時の若者は視野が狭かったと思います。日本人全体がそうだったかもしれませんが。今は情報がどんどん入ってくるから、若者も視野が広くなる。私たちは限られた世界の中にいて、学生でも限られた情報しか入りませんでしたから、今とは状況が全然違いましたからね。だから、今の若い人はそういう意味では幸せだと思います。どんな情報でも自由に取れるという時代に生きているわけですから。

 岡本‥私はたまたま中近東や東南アジアに行って、イギリス人やアメリカ人がコンサルタントとかで、単にフォードとかGMを売るだけでなく、発電機も海水蒸留装置などその国にインフラに入り込んでいる。それから欧米の石油資本がサウジアラビアとかクエートとかで、炎天下で頑張って石油の試掘をして、当たれば石油が噴出すけど、当たらなければ何千万の損と、そして、沖合いにターミナルを作ってパイプで陸上に持ってきて、どんどん輸出している。それからまた、マレーシア辺りでは中国人が金融から何から牛耳っている。特にマレーシアとかタイとかでは、英米系の肥料会社とか農業専門会社がゴムとかを、植林して栽培して新種交配して、それを製品化する。それをジャングルに10年20年住み込んで開発する。それに、現地民を何万人、何十万人と使いながら、マレーシアならマレーシアに、タイならタイに病院を建て、学校を作り、ホテルを作る。イギリスなんかはマレーシアにオックスフォードとかケンブリッジの出版社が来て、そこにマレー語と英語の教科書を作る。

 つまり、自分の利益も取るけれど、現地民のために産業を育成しているんですね。中近東でもシェルとかの石油資本が、単に石油を採掘するだけでなく、陸上に施設を作って、まずホテルを作り、公園を作り、ゴルフ場を作り、映画館を作り、それからモスクを作り、ヒンズーの寺院を作り、もちろん教会も作る。各国に入って国作りに協力しているんです。そして、現地民に技術を教え、日本企業よりはるかに高い給料を出している。だから、タイやマレーシアから日本に来る留学生は、帰国しても日本企業に勤めないで、欧米系の企業に行くんです。給料も全然違うし、与えられる権限がまた違います。日本企業の場合、主要なポストは日本人が占めちゃう。 

  条件検索へ