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特攻インタビュー(第4回)・その4

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通常 特攻インタビュー(第4回)・その4

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/3/17 9:03
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 陸軍航空特攻  久貫兼資氏

 ◆満洲の教育飛行隊へ

 --------卒業後、乙種予備生徒に採用ということですが、乙種予備生徒というのは、どういうものでしょうか?

 久貫‥高等航空機乗員養成所を出たのが甲種らしいんですよ。甲種は将校になるんです。で、乙種というのが我々でね、下士官になるやつです。昔の、いわゆる予備下士(予備役下士官制度)と同じなんですよ。

 --------卒業したら、そのまま軍隊に入ることになるのですか?

 久貫‥ええ、そうです。養成所を出ると現役と一緒で、陸軍か海軍に入隊することになってるんです。予備下士の場合はね、養成所を出て、半年、軍隊勤務をして伍長になって、予備役になるわけです。私たちは卒業して、7月末に入隊して上等兵、兵長となって、確か翌年1月に下士官になりました。

 --------卒業してすぐ、満洲に移動されていますね。

 久貫‥赤トンボ(九五式一型練習機)を終わりますと軍隊に入るんで、兵科ごとに分かれるんですね。戦闘、偵察、軽爆、重爆とあります。で、私たちは戦闘の要員にされたわけです。戦闘は、白城子のちょっと奥にある平安鎮というところへ。  
 そこに、第二四教育飛行隊がありました。これが、戦闘を教育するところだったんです。平安鎮っていうのは黒龍江省だったと記憶しています。そこへ行ったわけです。

 --------第二四教育飛行隊では、どんな飛行機に乗ったんですか?

 久貫‥到着した翌日から早速、訓練が始まりました。1日目は高練(九九式高等練習機)というのに乗せてもらってね。地形や周りを偵察するために乗せてもらるわけです。その翌日から自分で乗るわけですよ。私たちは九七式戦闘機に乗りましたけどね。九七戦の諸元を教えてもらって、それで、はい、行けっていうことで。

 --------満洲では燃料の心配もなく、訓練が進んだそうですね。

 久貫‥そうなんですね。それが良かったんじゃないですかね。私は乗員養成所第14期生ですが、特攻に出撃した同期生がたくさんいるんです。それも、仙台から行った14期が集中的に行ってるんですよ。あんまり多いんで調べてみましたらね、特操よりも多く行ってるんですよ。
 率にしたら、我々の方が。
 やっぱり、若いうちに教育を受けた方がいいんですね、飛行機の操縦というものは。特操は私たちよりも年上ですから。飛行時間が短くても私たちの方が上手なんですよ。運動神経が違いますからね。

 --------満洲に派遣された頃、久貫さんはおいくつだったのですか?

 久貫‥えーと、18歳ですか。

 --------第二四教育飛行隊があった清洲の黒龍江省は、どんな所だったのですか?

 久貫‥どっち見ても地平線ぽっかり。白城子からノモンハンまで、ずうっと見渡せちゃうんですよ。

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