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特攻インタビュー(第4回)・その15

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通常 特攻インタビュー(第4回)・その15

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/3/29 7:54
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 陸軍航空特攻 久貫兼資氏 

 ◆終戦、復員

 --------陸軍病院に入院されている間に終戦を迎えたわけですか?

 久貫‥はい、はい。

 --------病院で玉音放送をお聞きになったんですか?ラジオ放送を。

 久貫‥あれはね、別府の山ん中の病院で……玉音放送は聞かなかった……聞いたかな、聞いたけど、わかんなかったですね。そしたら、あの、海軍の宣伝の飛行機が飛んできてね。操縦者集まれ、今から特攻……攻撃に出ようっていう宣伝がありました。私も傷だらけだったけど行くかなってことでね、院長に交渉しに行ったんですよ。そしたら、お前みたいなケガで何が出来る。院長として退院させるわけにいかないって一蹴されましたけどね。考えてみたらそうですよ。両手を使えないんですものね。飛行機に乗せてもらって、上がって操縦するんだったら出来るけれども、それまでのことが、考えてみれば出来ないんですよ。

 --------玉音放送は分からなくても日本が負けたらしいという話が、その後、流れたと思うのですが、戦争が終わったということが分かった時、どんな気持ちでしたか?

 久貫‥悔しかったのは悔しかったですね、すごく。

 --------病院の中で騒ぎとかは。

 久貫‥騒ぎも何にもありませんでしたね。

 --------久貫さんは、そのまま病院にいらっしゃったんですか?

 久貫‥はい、はい。そのまま、おりまして。その後、秋になってから福岡の第2陸軍病院の方に転属になりましたけどね。そこでも手術は出来ないんですよ。で、結局、手術するために東京の第1陸軍病院に回されましたけどね。そこで、復員したわけですよ。

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