特攻インタビュー(第4回)・その20
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陸軍航空特攻 久貫兼資氏
◆厳しさを失った日本
--------久貫さんをはじめ、当時、18、19歳の若者たちが、国を守ることをすごく大切に思っていたとおっしゃってましたけど、今の、現代の若者にとって、そのことを理解するのは難しいと思います。当時の時代背景とかを知らないこともあるので。それで、久貴さんの世代の若者たちが、それほど国を守るということを大切だと考えていた背景として、教育や時代の流れがあったと思うのですが、久貫さん自身は、どのようにお考えですか?
久貫‥あのね、これは今、私が痛切に感じますのはね、日本の今の若者とね、韓国の若者と比較するとね、厳しさが違うんです。顔のね。それはつくづく感じるんですよ。と言いますのはね、私が朝鮮に渡ったのが昭和19年です。その時にね、ああ、韓国人っていうのは、やっぱり間が抜けてんなあ。顔を見ても何か足りないところがあるなあ、という感じを受けたんですよ。
ところが、現在の若者たちをテレビなんかで見てるとね、韓国人の方がよっぽどキリッとしてますもんね。日本人の方がボヤッとしてますよね。国会議員を見たって、何を見ても日本人の方が何か抜けてる感じがするんですよ。だから、そういうことがね、今の若い人には、そういうアレがないから、経験がないから、分かんないですよ。だけど、これをね、どう説明していいか私自身もね、分からないんだけど、顔に出てるんですよ。見るだけでね。だけど、よく家内とも話すんだけど、自分の顔も、それだけ随分、下がってるんだろうなと思う、って言うんですけどね。
で、私はそれをね、日本全体が地盤沈下してるから、自分も一緒に地盤沈下してるから、自分のことは分かんない。若者はさらに、そういうことが、さらに分かんないわけですよね。そういうことじゃないかなと思うんですよ。だから、私たちが満州に行った時に、あれですよ、満人たちにしてもね、やっぱり、烏合の衆のような感じがしますもんね。キリッとしてないから。その時の日本人はどうかっていうと、まあ、自分たちの同期生だけを、飛行機乗りばっかり見てるから、キリッとしてたのかもしれませんけどね。だから、結論づけて言えるかどうかわかんないけども、テレビから見る限りでは、それが言える気がします。だから、厳しさのある顔ってのはどうなんだっていう判定をするとなると、これはちょっと難しいんですけどね。一概には言えませんけれども、確かに日本人はどっか抜けてる感じがします。だから、それ、皆さんで検討していただきたいと思うんですけどね。これは私自身の偏見かもしれないけれどもね。自分では偏見ではないように思うんですけど。