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特攻インタビュー(第7回)・その4

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通常 特攻インタビュー(第7回)・その4

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/6/18 6:38
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 海軍航空特攻  野口 剛氏

 ◆厳しかった予科練教育(1)

 --------予科練の教育は厳しかったですか?

 野口‥厳しかったですね。

 --------有名な七つボタンの制服でしたか? (※注2)

 野口‥私が入った頃は、まだジョンベラ(水兵服)でした。後から七つボタンに……1年経たないうちになりましたね。

 --------同じ予科練でも、乙種と甲種では教育の場は完全に分かれていたのですか?
 

 野口‥はい、分かれていました。自分一人用に机が与えられていて、教科書やなんかは全部そこの中に入れて兵舎へ帰るわけです。風呂に入らなければ怒られる、床屋に行って頭を剃らなきや怒られる、洗濯していないと怒られる、破れた服を着ていると怒られる……もう大変でしたね (笑)。

 --------最初は座学なのですか?

 野口‥乙種は2年です。甲種は1年半。

 --------最初に乗るのは九三式中間練習機?

 野口‥はい、赤とんぼですね。あれを6カ月。その後、実用機を4カ月。

 --------教官が後ろに乗ってポコポコ殴られた?

 野口‥そうですね(笑)。

 --------私など車の運転くらいでしか想像できないですが、初めて飛行機を操縦する時、緊張しましたか?

 野口‥ええ。「筑波山よーそろ」と言われたのに、「お前はどこへ向いて飛んでいるんだ」と (笑)。

 --------離陸と着陸では、着陸の方が緊張されましたか?

 野口‥そうですね。離陸は脚がバタバタしていても良いから、とにかく真っ直ぐ向かって、速度がついたときにスッと引けば上がっていきますけどね。降りるときは、あそこに降りるんだと……。そう、出水に行ったときに格納庫の中に綱を張って、もっこをぶら下げたんです。それに乗ってすーっと滑ってくるんですよ。8mつていうところでアイドルパーにして三点に降ろして着陸する。海軍は三点着陸。これは航空母艦に降りるためにね。航空母艦は……「ここで艦尾かわった」と、ここで8mなんですね。それで降りてきて柵に引っ掛けるわけですよ。これが、陸上飛行場でも母艦を基準にしてやらせていたので、8mという高さが絶対に守らせる高さでした。格納庫の中には8mのところに赤線が引いてある。だから、すーっと滑ってきながら、横を見ながら、8mの高さを覚える。それで高さを覚えろってね。

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