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特攻インタビュー(第7回)・その5

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通常 特攻インタビュー(第7回)・その5

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/6/19 6:40
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 海軍航空特攻  野口 剛氏

 ◆厳しかった予科練教育(2)


 --------野口さんの頃は、まだ訓練の時間も十分にあったのでしょうか?

 野口‥そうですね。正規の期間、訓練しましたから。私の1期か2期くらい後まででしょう。それから、特乙 (※注4)というのができて、予科練を数カ月で出て行った。はっきり覚えていないですが、それですぐ飛行訓練という。それから丙種(※注3)。丙種は予科練3カ月かそこらで全部、実機訓練に行きましたからね。

 --------戦争末期になると燃料が無いから訓練も短くなったようですね。

 野口‥そう、燃料が無いからね。だから、2年くらい後に入った人は水上特攻に行かされてましたね。飛行機乗りが水上特攻に行ってました。予備学生も同じようにね。

 --------戦争中、そういう状況は分かりましたか?

 野口‥分からなかったですね。僕らのときは松根油を使って訓練したことがないんですよ。ガソリンですよね。でも日本海軍では一種類しかなくて、91ガソリンと言って、オクタン価91のもので、紫色の燃料でね。それで訓練していました。赤とんぼは87でしたね。私は、訓練は正規の期間やりました。

 --------飛行時間はどれくらいだったのでしょうか?

 野口‥軍隊時間で総合600数時間ではないでしょうか。私は戦闘機ですから、1回あがって降りてくるまでに30分から40分くらいでしたけれど、爆撃機の方は1回で5時間も10時間もですから、1000時間くらい乗ってたんじゃないかと思いますね。そのかわり着陸回数は、私が記憶しているのは、訓練生が終わって卒業する頃に3000回くらいでしたね。爆撃機に行ったのは、余り回数はないんですよね。その代わり時間は飛んでいるということで。

 --------飛行時間と一言でいっても、乗った飛行機の種類によって変わってしまうのですね。

 野口‥そうですね。乗った飛行機で全然違うわけですよ。

 --------すると、単純に飛行時間が長い方がベテランかというと、そうとも限らない。

 野口‥そうそう、そうとも限らない。例えば、二式飛行艇(二式大艇)に乗って、サイパン辺りに行って帰ってくれば、一回で大変な飛行時間になりますからね。

 --------数字だけでは分からない、やはり実際に体験した方でなければ分からないことですね。

 野口‥そうだと思います。

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