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特攻インタビュー(第3回) ・その25

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通常 特攻インタビュー(第3回) ・その25

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/3/11 8:14
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 海軍航空特攻 江名武彦 氏

 ◆次世代へ伝えたいこと

 --------私たちは戦争のことを何も知りませんが、特攻で犠牲になられた方々のことを理解したい、知りたいということもあって、こうしてお話を聞かせていただいているんですけど、特攻も含めて、ご自分の戦争体験を振り返られて、江名さんが次の世代に「これだけは伝えておきたい」ということがありましたら、是非お聞かせ下さい。

 江名‥アメリカの学生と話していて非常に印象深く受け取ったんですけど、現代史を勉強してるんです。しかもアメリカは今日も戦争していますよね。太平洋戦争についても勉強しています。
 
 だから今、仰った若い人達には、世界史・日本史・特に現代史ですね。これを、やはり複眼的な目でもって勉強して頂ければと思いますね。結論としては戦争はやってはいけないということですが、現代史を勉強することによって日本がなぜ、あの戦争、太平洋戦争をしたかということを、自分自身で勉強して頂きたいと思います。特に帝国主義について、どういうものだったかと。日本も、かつて後発の帝国主義国家でした。その帝国主義が21世紀になっても、アメリカ・ロシア・中国などに見られます。

 それと、日本の平和憲法です。戦争・武力というものを永久に日本はしない。陸海空軍兵力は持たない。そういう憲法があります。その憲法を日本だけでは守れませんからね。憲法を守るために、我々はどうしたらいいかということです。特に、唯一の被爆国である日本が先頭に立って核廃絶に努めること。そういうことを若い人達に、しっかりと身に付けてもらって、世界平和のために尽くして頂きたいと思いますね。

 ただ、人類が理性を持ったのは、まだ五千年しかないんですよね。チグリス・ユーフラテスの時代からでしょ、初めてロゴス・知恵を人間が持ったのは。しかし、人間の中には250万年の間の動物の血が流れています。この動物の血というのは残虐です。弱肉強食ですからね。この動物の血を、とにかく21世紀に何としても静めなければなりません。私は今、世界史的には大変危険な状態にあると思います。これを如何にして日本人が先頭に立って、この危険な環境を平和に持っていけるかどうか、それが最大の問題だと思いますね。そういうことを、若い人達に真剣に考えて頂きたいということです。

 --------今日は貴重なお話をありがとうございました。

 (……了……)

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