私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.382] 新作落語 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 09:26
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    古典落語に対して
    邪道とされた新作落語。

    いまも覚えているのは
     歌奴の「山のアナ、アナ・・・」
    http://www.youtube.com/watch?v=Ctr6Yh4Kq2g

    同じく歌奴の「お客さん、新大久保」というのは
    彼が、山手線新大久保駅で駅員を務めたから。
    どうりで次から次へと山手線の駅名が出てくるわけだ。

    林家三平の
    「よし子さん」「どうもすいません」「身体だけは大事にして下さい」
    は今も耳に残っている。


    [No.381] エドガー・アラン・ポー:盗まれた手紙 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 09:09
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    エドガー・アラン・ポー:盗まれた手紙

    古典中の大古典

    エドガー・アラン・ポーは推理小説作家の創始者とも言われる。
     江戸川乱歩はこれをもじってペンネームとした。

    盗まれた手紙は、隠すテクニックがテーマ。
    デュパンのもとに やってきた警視総監
    さるやんごとないお方の夫人が、人に見せたくない手紙を
    偶然そこに来た D大臣に持ち去られる。
    それをもとに無理な政治的注文を受け、困って警視総監に取り返してくれるよう頼む。

    警視総監は D大臣の留守をねらい、家捜し専門家集団の部下を使って探す。
    しかし、いくら探しても D大臣の邸にはない。

    警視総監から話を聞いて、数日後にあっさり問題の手紙を見つけたデュパンは
    5万フランの小切手をもらう。

    デュパンは著者に語る。
    (総監は、D大臣が何か人目につかない穴や隅に当然かくすものだと思っている。
    だが、こうした面倒な片隅にかくすことは普通の人間が行うことなのだ。
    品物をかくす場合、こんな面倒なやり方で処理された品物は
    すぐ推測されやすいし、また実際推測されるものだ)

    推理する者が相手と同じ知能の水準に立つこと。
    それが成功の秘訣だ。

    この心理的トリックは、後にチェスタトンが
    「木の葉は森へ、死体は戦場へ」と表現して応用している。

    この小説は、ホームズの「ボヘミアの醜聞」で、手紙が写真に置き換えられて
    模倣されている。

    「....死体は戦場へ」
    おお、そうだ。「飢餓海峡」は死体を海難事故の多数の死体の中にまぎれこませたのだった。
    水上勉も応用した。


    [No.380] 鮎川哲也:黒いトランク 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 08:56
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    > この推理小説に刺激され
    > 何人かの日本人が同様の推理小説を書いている。

    鮎川哲也の「黒いトランク」

    昭和30年、いわば第0次乱歩賞ともいえる講談社の書き下ろし探偵小説全集の懸賞に応募して、
    江戸川乱歩が強く推したので受賞した。
    クロフツの樽を意識して書いたもので、これでもかこれでもかとアリバイ・トリックが
    仕掛けられている。

    私は何度読んでもわからない。
    頭が痛くなる推理小説。


    [No.379] 鮎川哲也:ペトロフ事件 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 08:49
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    鮎川哲也:ペトロフ事件
    作者は子どもの頃から約20年、旧満州ですごした。
    父親が南満州鉄道の測量技師だったので、彼の一家は長い間大連に
    住んでいた。

    1949年にミステリー専門雑誌「宝石」が3周年を記念して募集した
    長編小説コンテストに応募し、特別賞に輝き、翌1950年に別冊に掲載。

    当時の南満州鉄道のダイヤを見ながら読むと楽しい。

    夏家河子(かがかし)駅の南の山の手のロシア人村のイワン・ペトロフ老人が
    自宅で殺された。
    発見者は深夜にここを訪れた甥アントンである。
    アントンは中国人女性と結婚するというと、伯父から考えを改めなければ
    遺産相続を断ると言われた。
    だから、アントンにしてみれば遺言書を書き直さない
    うちに伯父が死んだことは都合の悪いことではない。

    ペトロフ老人には甥が3人いた。
    しかし、それぞれ彼の意向に従わないことをしていた。
    第一発見者のアントンも伯父の意向にしたがわないのだが
    ほかの2人(ニコライとアレクサンドルの兄弟)も
    伯父の忠告に従わないときは遺産が分けられないのである。

    ペトロフ老人の殺されたと推定される時刻には、
    3人の甥はみなアリバイがあった。

    犯人のアリバイをくずすのが大連沙河口警察署の鬼貫(おにつら)警部である。
    甥のアレクサンドルとその婚約者ナタリヤの案内で鬼貫は東鶏冠山の北堡塁や
    コンドラテンコ少将戦死の碑を見たりして、彼らがこの場に来たことを確認する。
    その後は関東庁博物館に寄り、彼らが3時過ぎに博物館でパンフレットを買い求め
    たことを確認してから、鬼貫は彼らにはアリバイがあると思う。

    鬼貫警部は甥のニコライがアリバイを証明する中国人の老人に所に行って確かめると
    ニコライが来たのは孫娘の誕生日の9日であったが、アルバムの写真のコウリャン
    の高さが老人の肩しかないことに気がついた鬼貫は、2ヶ月前の写真と見破る。
    すなわち、ニコライがこの家に来たのは10月9日ではなく、旧暦の8月9日
    だったのだ。甥のニコライにはアリバイがないことがわかり彼は逮捕される。

    ところが、爾霊山(にれいざん)の日本人写真屋が10月9日午後5時40分に
    ニコライとナタリヤを一緒に写したと名乗り出る。
    もしニコライが犯行の後に旅順に戻ったとすると、16時49分夏家河子発の列車に乗り旅順着17時50分となる。
    駅からタクシーに乗り爾霊山に駆けつけても、6時半なってしまう。
    彼らが暗くなった山頂で写真を撮るのは困難である。

    警察に逮捕されたアレクサンドルは、自分が伯父を訪問した時刻は3時40分すぎで
    実はそのときはもう伯父は死んでいたのだが警察は信じてくれない。
    そのとき中国人のご用聞きの小僧がペトロフ老人の声を聞いたと証言したわけだが、
    その声こそアレクサンドルが伯父の声を真似したのにと婚約者ナタリヤには言う。
    そしてナタリアからその話を聞いた鬼貫は、犯人が誰だか確信する。

    そこで犯人のアリバイを崩すのに列車ダイヤの謎解きが始まる。
    この小説は鉄道ミステリーの元祖なのである。


    [No.378] クロフツ:樽 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 08:05
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    クロフツ:樽
     樽から若い女性の死体が出てきた。犯人は彼女の昔の恋人フェリックスか。
    彼はなんと、その樽の受取人であった。
    その女性の夫もあやしいのだが、アリバイを調べると完璧である。

    この小説では、樽がいっぱい出てくる。

    第1の樽 晩餐会ののちの火曜日の夜、デュピエール商会から発送された。
    ロンドンに送られ、翌朝ウォータールー駅で、フェリックスらしい男が受け取っている。

    第2の樽 その2日後、すなわち木曜日の夜パリから発送され、
    翌週月曜日にセント・キャサリン波止場でフェリックスによって受け取られ、
    中にはアネット・ボワラック夫人の死体が入っていた。

    第3の樽 同じ木曜日に、ロンドンからパリへ送られ、北停車場に到着すると
    ジャック・ド・ベルヴィルと称する男に引き渡されている。

    結局、警察は女性の昔の恋人である画家を犯人として裁判にかけようとする。
    しかし友人たちは彼の無実を信じて、有能な私立探偵に依頼する。

    読者は読んでいくうちに、ほとんど犯人については確信をもつ。

    探偵がアリバイを一つずつくずしていく描写に松本清張も感心したという。
    推理小説の古典的作品。

    この推理小説に刺激され
    何人かの日本人が同様の推理小説を書いている。


    [No.377] Re: 「さわりで覚える 古典落語80選」 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 07:16
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    あやさん、 紋次郎さん、みなさん、こんにちは。

    > 垂乳根って、親にかかる枕詞。おっかさんのこととも言えるって思っていました。

    「たらちね」とか「あしびきの」とか枕詞がありましたね。

    > > たらちねで思い出すのは
    > > 齋藤茂吉「死にたまふ母」

    > > のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり

    > すごいっ! こっちの「たらちね」がすぐに出てくるなんて!

    受験勉強の後遺症みたいなものですね。
    「千曲川旅情の歌」とか「平家物語」(祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり)
    など.....


    [No.376] Re: 「さわりで覚える 」古典落語80選 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 06:44
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    季寿(きよし) さん、唐辛子 紋次郎さん みなさん

    > 先月は、古典落語80選にも入ってる「チリトテチン」と「初天神」を聞いてきました
    > 「チリトテチン」は関東では「酢豆腐」というそうですね

    酢豆腐ですか。
    知ったかぶりの若旦那ですね。

    中国料理には本当の酢豆腐なるものがあると聞きましたが。


    [No.375] Re: 「LOVE LESS ラブレス」 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/03(Sat) 06:41
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     季寿(きよし)さん

    > 桜木紫乃著 「LOVE LESS ラブレス」
    桜木紫乃
    サクラギ・シノ

    桜木紫乃ですか。
    まだ読んだことはありません。

     北海道釧路市生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。
     2007年、デビュー作となる単行本『氷平線』(文藝春秋)で注目を集める。
     他の著書に、『硝子の葦』(新潮社)、『風葬』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)などがある。


    [No.374] Re: 「さわりで覚える 古典落語80選」 投稿者:   投稿日:2011/12/02(Fri) 21:57
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    紋次郎さん、男爵さん、こんばんは。

    〉垂乳根ってのは、早く言えば、おっかさんの事れす。余計なこってすが。

    勉強させていただきました。そして「あっ! あれか!」とわかりました。
    垂乳根って、親にかかる枕詞。おっかさんのこととも言えるって思っていました。
    余計なこってではあらしませんえ。

    > たらちねで思い出すのは
    > 齋藤茂吉「死にたまふ母」
    >
    > のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり
    >
    > みちのくの母のいのちを一目(ひとめ)見む一目(ひとめ)見むとぞ
    > いそぐなりけれ
    >
    > 死に近き母に添寝(そひね)のしんしんと遠田(とほた)のかはづ天(てん)
    > にきこゆる

    すごいっ! こっちの「たらちね」がすぐに出てくるなんて!


    [No.373] Re: 「さわりで覚える 」古典落語80選 投稿者:季寿(きよし)  投稿日:2011/12/02(Fri) 21:31
    [関連記事URL:http://blogs.yahoo.co.jp/tmgw19

    唐辛子 紋次郎さん みなさん

    私も落語大好き人間の一人です

    当地(小浜市)では、毎月一回、寄席が開かれており、上方落語専門です
    毎月2名の噺家が2席或いは3席の落語を演じられます

    先月は、古典落語80選にも入ってる「チリトテチン」と「初天神」を聞いてきました
    「チリトテチン」は関東では「酢豆腐」というそうですね

    また関西の落語家には、関東のように前座、二枚目、真打というような格付け?はないそうです

     季寿(きよし)


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