私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.504] バルカンの歴史 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 06:49
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    図書館で企画の一つとして
    ふくろうの本のシリーズを集め紹介していました。

    「バルカンの歴史」はその中の一冊です。

    旧ユーゴスラヴィアのマケドニアの一寒村に生まれてアメリカに渡り
    第二次世界大戦後にアメリカのバルカン史研究者となった
    ストヤノヴィチは
    「バルカン地域は最初で最後のヨーロッパ」だと述べている。

    「第一のヨーロッパ」である古典古代のギリシア・ローマの時代に
    ヨーロッパで最初に農業が広まったのがバルカンであったし
    初めて都市が築かれて民主政が進展したのもこの地域であった。

    その後、395年にローマ帝国が東西に分裂し、さらにキリスト教も
    ローマの西方カトリック教会とコンスタンティノープルの東方正教会とに分離して
    「第一のヨーロッパ」は西欧世界とビザンツ世界とに分かれる。
    バルカンはビザンツ世界に組み込まれ、14世紀以降はオスマン帝国の支配下に置かれた。

    近代にいたり、18世紀後半に産業革命と市民革命を経た西欧が
    「第二のヨーロッパ」の形成に取り組んだとき、これに最後に加わろうとしたのが
    バルカンであったと、ストヤノヴィチはいうのである。


    [No.503] Re: ドイツ道具の旅 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 06:30
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    唐辛子 紋次郎さん

    >  しかし一方、こんなに何もかもに注意を払いながら旅行したんでは身が持たないのではないかと、佐貫さんのからだの方がチョット心配になってくる。(*^_^*)

    もうクセになっているんでしょうね。

    さて私がドイツに行って
    ある町で郵便局がお昼で閉まっていて
    切手を自動販売機で買おうと思ってコインを入れても出てこない。

    困っていたらドイツ人がそれを見て
    彼女もやってみるが出てこない。
    苦笑したドイツ人が手帳から切手を出して売ってくれたことがあります。

    当時日本から留学していた某大学の機械科の先生も
    ドイツの自動販売機は性能が悪い。
    これではドイツに学ぶものはないなど言っていましたが
    ドイツの優れた機械は世界一なんですが....。
     ベンツなど。

    >  ドイツの看板の観察。ユーモアでなく、大真面目らしいのが困る。病院の矢印看板の真上に、こともあろうに墓地の矢印看板をくっつけ、平然としているドイツ人。
    >
    >  『気が付かない』国民性、といえるかも。

    寺田寅彦もドイツ人には詩情がないとどこかで書いていました。


    [No.502] Re: 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 06:22
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    唐辛子 紋次郎さん  祝500番!

    > 現実の中国は、記憶のなかの中国とは大違いだが、むかしの中国人はエラカッタし、いい言葉をたくさん残している。

    長きにわたり日中文化交流協会の会長を務めた井上靖でしたが
    彼の家族が「井上は、記憶のなかの中国しか見ないで、現実の中国を見ていない」と述べていましたね。

    日本に中国人留学生がたくさんやってくると、中には犯罪を犯すものも出てくる。
    パチンコ屋で磁石をつかって不正を働いたり、窃盗や暴行事件を起こしたり
    インターネットで不正コピーとネット販売をして利益などあげて退学した留学生もいます。
    中国語の先生が「なぜ論語かといえば、そもそも中国人は論語的でないから、孔子が諌める意味で論語を書いたのです」「中国人留学生のなかにはとんでもない者もがいるから、中国人留学生に気をつけるように」など言いました。
     幸い私の世話した中国人留学生は優秀で真面目な人物ばかりだったので、良い成果をあげて帰っていきましたが。

    >  上巻には、「酒池肉林」や「他山の石」、「臥薪嘗胆」、「牛後となるなかれ」などが、中巻には、「焚書坑儒」、「四面楚歌」、「背水の陣」、「馬をよんで鹿という」、下巻には、「三顧の礼」、「虎穴に入らずんば」、などが収められている。

    「一期一会」 「覆水盆に返らず」 「鶏鳴狗盗」
    「竜頭蛇尾」 「天衣無縫」


    [No.501] ドイツ道具の旅 投稿者:   投稿日:2011/12/10(Sat) 00:04
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    「ドイツ道具の旅」をあらためてめくってみると、これはこれで、滅法おもしろい。

     しかし一方、こんなに何もかもに注意を払いながら旅行したんでは身が持たないのではないかと、佐貫さんのからだの方がチョット心配になってくる。(*^_^*)

     列車に乗れば、ドアや座席が、さらに頭かけにも注意をわすれない。灰皿もくず入れも気になる。

     家のそとでは郵便箱に新聞受け、中へ入っては浴室のシャワ、ベッド周りから、トイレでも佐貫さんは手を抜かず一心にあらゆる道具を点検する、

     あっしも、海外に行くと、トイレットホルダーが気になる。国により、町により千差万別、見ていて飽きないのが、このホルダーの研究だと思う。

     写真を集めて本にしてみたら、ひとはその多様に驚くのではないか。

     ドイツ一辺倒かと思うと、イタリア料理の美味さはすなおに認める。ドイツ人の勘の悪さ、鈍感さにも遠慮はしない。

     ドイツの看板の観察。ユーモアでなく、大真面目らしいのが困る。病院の矢印看板の真上に、こともあろうに墓地の矢印看板をくっつけ、平然としているドイツ人。

     『気が付かない』国民性、といえるかも。


    [No.500] 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:   投稿日:2011/12/09(Fri) 22:50
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    画像サイズ: 360×510 (52kB)
    現実の中国は、記憶のなかの中国とは大違いだが、むかしの中国人はエラカッタし、いい言葉をたくさん残している。

    あっしの家は、親父が(国文や)漢学が好きだったので、夕食時にかならず中国の詩だとか、こうした名言の『講義』があった。

    「赤壁の賦」など、あまりにも長いので、子供たちの間では、「辟易の賦!」と呼びならわされていた。

     いまこの書を手に取ると、我が家の昔の夕餉の光景がたちどころによみがえってくる。

     上巻には、「酒池肉林」や「他山の石」、「臥薪嘗胆」、「牛後となるなかれ」などが、中巻には、「焚書坑儒」、「四面楚歌」、「背水の陣」、「馬をよんで鹿という」、下巻には、「三顧の礼」、「虎穴に入らずんば」、などが収められている。

     上巻の「太公望、魚を釣る」なぞはのち川柳にもなって、多くの日本人に親しまれたはずだ。

     上掲の書は、まいにち、ヒマな折りにでも紐解けば、勉強にもなるしむかしの懐かしい思い出に浸ることもでき、一石二鳥だ。


    [No.499] 新釈遠野物語 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/09(Fri) 13:45
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    井上ひさし:新釈遠野物語

    「遠野物語」は、柳田國男が遠野出身の佐々木喜善から聞いた遠野地方の民話を集めて
    出版したもの。
    柳田國男は真面目な佐々木喜善の話したことを、そのまま書いたという。

    この話は、「遠野物語」のパロデイみたいなものである。
    井上ひさしは、これは犬伏老人から聞いた話であるが、犬伏老人は話し上手だが、ずいぶんいんちき臭いところがあり
    自分もまた多少の誇大癖があるから、あてにならないとわざと断ってある。

    川上の家
     小学3年生の主人公が学校に行くと転校生が来て先生から紹介される。
    「山奥の分校から来た孝太郎君だ。みんな仲良くしてあげてくれたまえ」
    孝太郎には父はなく母親一人。あるとき主人公は川の上流にある孝太郎の家に
    忘れ物を届けに行く。そして彼の母親が寝たきりの姿を見る。
    彼の母は肝を食べたいという。
    数日後、主人公の弟が川でおぼれ、内臓がすっかりなくなっている。
    また父は新しい鉱脈を発見して大喜びする。

    雉子娘
     貧しい小作の源作の一人娘志保が病気で白いおかゆが食べたいという。
    米蔵が破られ一升だけ米が盗まれた。
    屋敷の女隠居(主人の母親)は蝙蝠を飼っていて、その蝙蝠が占いを手伝う。
    蝙蝠によって犯人は源作であるとされる。翌日源作は蝙蝠に喉を突かれ雪の中に死んでいた。それから志保は口がきけなくなった。
     春になり志保のところに雉子が迷い込んできた。助けられた雉子は女隠居の蝙蝠を
    突き殺して飛び去った。
    志保が外に出たとき、その雉子は戻ってきた屋根の上に止まった。
    そして一声鳴いた。気がついた主人は外に出て鉄砲で雉子を撃った。
    すると志保は雉子の死骸を抱き上げて「私は白いおかゆがたべたいと父に口をきいた。
    おまえは、ここにいますよと私に口をきいた。二人とも口をきいたばっかりに....」
    この話をしてくれた犬伏老人は志保に思わず言った。「志保さん、口がきけたじゃないか」


    なんだか私もこのくらいは話せそう。似たような昔話は知っているので。


    [No.498] 韓国は日本人がつくった 投稿者:   投稿日:2011/12/09(Fri) 05:53
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    韓国は日本人がつくった
    黄文雄の本 徳間書店

    この著者の書く本だから
    一定の傾向の本かと思って読んだら
    なかなかよく調べて書いてある本。

    以前に読んだ
    (1897年の)イザベラ・ビショップ
    朝鮮紀行
    の印象があるからだろうか。

    貧しい親は息子は宦官として、娘は妓生として献上した
    という話がイザベラの本でも紹介されているように
    かつての朝鮮は貧しかった。身売りも多かった。
    それが今のように国民生活レベルが先進国並になったのは
    日韓併合で、農業や産業や鉄道、他のインフラ設備を
    日本がしてくれて
    一種のカースト制度のあった朝鮮を平等社会に変えた
    日本の政策があったからということを
    具体的に指摘している本である。

    これを読むと、日本の歴史学者がよく勉強していないのか
    ある種の価値観で歴史をまとめようとする「こだわり」なのか
    理解に苦しむ。

    もっとも、この本に書いてあることは日本人が喜びそうな
    ことぱかりで
    具体的なそれぞれの指摘項目については
    歴史的に科学的に検討を加えていけばよいことである。

    朝鮮が日本だけでなく、漢民族、モンゴル人、満州人に
    支配され続けた歴史があるのに、なぜ日本人だけを支配者として
    攻撃するのか
    それは片手落ちではないかとかねがね思っていた。

    言いやすい相手にしか言わない。足元を見られている日本。
    そうではないだろうか。


    [No.497] 六十歳からの生き方 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/09(Fri) 05:45
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    六十歳からの生き方

    60歳の七つの別れ
    ・会社との別れ
    ・肩書きとの別れ
    ・金との別れ
    ・家族との別れ
    ・情報との別れ
    ・部下との別れ
    ・健康との別れ

    停年からのスタートをスムーズにするための工夫
    ・会社の送り迎えの車に乗らず満員電車で通う
    ・社用宴会は極力避ける
    ・さまざまな特権がなくなり、タダの人になるためのショックを和らげる工夫

    肩書きがなくても人間的魅力をもつ
    生きがいをみつけたシルバーボランティア
    できるだけ否定的な言葉を使わない
    80パーセントの失敗よりも 成功した20パーセントに目を向ける
    カメラを使った記憶力倍増法
    自分の仕事と関係のない別世界との人たちとの交友をもつ
    (仕事を離れたつきあいが人生の幅を広げる)
    定年後にやりたいことをするために、いまから少しだけ手をつける
    自分のライフスタイルを確立する
    夫婦は人生の最良のパートナー

    老人は旧老人と新老人に別れる。新老人はいつまでも生き生きする。
    自分は若いと思うことで、ほんとうに若さがつくられる

    大切なことは、自分の未来を信じること
    何かひとつでも得意技を持つことが現役精神を保つ

    世の中すべて好奇心の目で見てみよう
    積極人間を作り出すオーバーアクション効果
    過剰自意識は若さを保つための原動力
    年齢にこだわらないおしゃれが心の若さもつくりだす

    落ち込みを制する者が老化を制する
    落ち込んだときは書くことがよい

    とりあえずやってみたいことをみつける
    自分を強制的に積極人間に追い込む
    未知への挑戦の第1歩はまず新しい情報から
    マンネリ生活からのがれる工夫
    心のハリを失わせるルーチン化に注意せよ
    仕事をゲームと考えよう

    自分の人生は自分のもの、子どもの人生は子どものもの
    日常生活から〜すべきを追放する試み
    自己中心の考え方が積極的な生き方への近道(ロールプレイングの主役)

    多湖輝:六十歳からの生き方、ごま書房

    今朝のラジオ深夜便でやっていた。


    [No.496] Re: 佐貫亦男著「奇想からの発想」 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/09(Fri) 05:35
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    唐辛子 紋次郎 さん

    >  こうなると、ドイツ関係でのあっしのストックは、もうこの人しかいない。佐貫亦男さんである。
    >
    >  このひとは一言で云えば、ヒコーキ屋さん。また、アルピニストでもある。

    機械工学の先生ですね。
    機械工学のなかでも航空工学はエリート学科。
    (敗戦後に進駐軍は、航空と造船の学科を閉鎖させ研究もストップさせた)
    (同様のことをドイツでもしたから、ドイツの航空技術者は橋梁にシフトした。その結果ドイツでは箱桁という橋梁が発展した。箱桁は要するに飛行機の胴体である)

    >  著書には他に「ドイツ道具の旅」*というのもあり、名著だが、今回は上掲書を取り上げた。

    この本も読んだことがあります。

    >  ほかにも、そろばんは、デジタルとアナログを融合させた画期的な計算機で、みのとすげがさは、高湿度の環境に適したレインハット、レインコートとしてすぐれ、よろい、かぶとも通風性の点で、西洋の鎧兜にたち勝る発明、だと。

    ものをつくる人なので
    機械や道具の使い勝手についてくわしいから。


    [No.495] 佐貫亦男著「奇想からの発想」 投稿者:   投稿日:2011/12/08(Thu) 23:21
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     こうなると、ドイツ関係でのあっしのストックは、もうこの人しかいない。佐貫亦男さんである。

     このひとは一言で云えば、ヒコーキ屋さん。また、アルピニストでもある。

     著書には他に「ドイツ道具の旅」*というのもあり、名著だが、今回は上掲書を取り上げた。

     北杜夫のお兄さんである茂太さんとも仲が良く、会えば必ずドイツか、飛行機の話になってしまったそうだ。

     この本で面白かったのは、相似発想の例で、人力車の不安定な設計が、ライト兄弟のフライヤー一号機に使われていることを発見したくだりである。

     ほかにも、そろばんは、デジタルとアナログを融合させた画期的な計算機で、みのとすげがさは、高湿度の環境に適したレインハット、レインコートとしてすぐれ、よろい、かぶとも通風性の点で、西洋の鎧兜にたち勝る発明、だと。

     こうして、日本古来の種々の道具をすべて点検、長所をつぎつぎ拾いだしている。そば屋の出前台も、佐貫先生の手に掛かれば、『アポロ宇宙船で使われている加速度計をジャイロ、すなわち、精密なコマで宇宙空間に対し方向を固定する台である安定プラットホームの日本版』ということになる。

     下駄も、簡単にぬげない閉ループ的発想で、脱げやすい、開ループ的発想の産物である西洋のサンダルの上を往く、スグレ紋ということになる。

     副題のどうしても『ひょうたんからコマを出』してみたい人には、必読の書である。


    *道具関係では、「道具の旅パート2」もあるし、「ドイツの街 道具と心」というのもあるし「道具の再発見」「ドイツ 道具の旅 終わりに近く」「ドイツMADEIN GERMANY」というのもある。考えてみれば、飛行機だって佐貫さんには道具の一種だったのかもしれない。ちなみに、ヒコーキの方も「ヒコーキの心」「続・ヒコーキの心」「続々ヒコーキの心」とケッコウ沢山ある。


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