私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.59] Re: ときにアルセーヌ・ルパンはどうでがしょう 投稿者:   投稿日:2011/11/07(Mon) 22:49
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    > ガストン・ルルーといえば
    > 古典的名作「黄色い部屋の謎」ですね。密室もの。

    「黄色い部屋」は未読ですが、あの少年ルルタビーユ(あだ名)は職業を持っているのですね。としは若くても、一丁前の新聞記者なんすね。

     一方、「奇岩城」のボートルレ少年は高校生。探偵の合間に学業は怠りなくこなしている。その続きはいつ話してくれるのかと聞かれて、明日は学校があるからあさってまで待ってとか、なにか微笑ましい感じ。(*^_^*)


    [No.58] Re: 今読んでる本 投稿者:   投稿日:2011/11/07(Mon) 22:34
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    男爵さん、みなさん

    韃靼の馬」辻原登   日本経済新聞出版社 平成11年7月 第一版
    先ほど読み終えました。面白かった 波乱万丈でした。 

    この頃読んで面白かった本 2冊

    鉄道員(ぽっぽや)で直木賞の 新田次郎著 終わらざる夏 集英社
    もっぱら図書館で借りてですが、半年以上間って 上・下の下が借りれ
    ました。勿論 上を先に読もうと頼んでおいたんですが、、、
    二次大戦終了後の千島列島占守島 (しゅむすとう)の凄惨な話。

    関川夏央 子規ー最後の八年 講談社 先ず表紙の装丁?が気に入った。
    子規に関する本は沢山執筆されてるでしょうが、独特の切り口で面白か
    ったです。

    熊谷達也の「邂逅の森」三部作 も読み応え有り満足しました。


    [No.57] 河崎一郎「素顔の日本」-Japan Unmaskedー 投稿者:   投稿日:2011/11/07(Mon) 21:36
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     外交官として華麗な経歴を持つ氏が、アルゼンチン大使時代に英語で書き、タトル商会から出版された同上の本が、忽ち当時の愛知外相の忌諱に触れ、大使を解任されるという大事件となった。

     なにが紋題だったか。つまり、以下の

    Of all the races of the world,the Japanese are perhaps physically the least attractive,with the exception of Pygmies and Hottentots.

    非難はこの点だけを取り上げて何のかんの云っているが、実はこれのみを云うものは全体を読んでいないのである。他のページに氏の卓見が溢れているというのに。

     長らくく日本の政治を独占してきた自民党にも、悪辣なあるユダヤ夫人にも平等に激しい非難の矛先は向かっている。また、中国に対する態度では基本的に友好的だし、日本人の体格の貧弱について述べた、例の自虐思想と云われる部分でも、人種的に近い中国人や韓国人の体格については、むしろ手放しで褒めている。その見るところが非常に公平なのである。

     あるサイトで、在日のフランス人民俗学者が同上の本を取り上げ、日本人には耳が痛いかもしれないが、日本人の真実をついた個所が多く良書だと思うと書いていました。同氏は、日本語が達者で、宮本常一の名前を、正しくツネイチと発音する知日派です。


    [No.56] Re: ときにアルセーヌ・ルパンはどうでがしょう 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/07(Mon) 18:14
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    唐辛子 紋次郎さん、 YKOMA さん、 こんばんは。

    >  しかし、「奇岩城」で少年探偵を出したのはいいんですが、あれって、ガストン・ルルーの創案で、ルブランはそれを無断で借用したんすて。←ケシクリカラン。

    ガストン・ルルーといえば
    古典的名作「黄色い部屋の謎」ですね。密室もの。

    少年探偵といえば怪人二十面相に対する小林少年(少年探偵団の団長)
    あるいは
    金田一少年やコナン
    と日本にもたくさん。


    [No.55] Re: 今読んでる本 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/07(Mon) 18:03
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    オアシスさん

    > 「韃靼の馬」辻原登   日本経済新聞出版社 平成11年7月 第一版
    > 「銀河の雫」高樹のぶ子 株式会社文藝春秋  1996年1/10 第一版
    >
    > 上は単行本 639ページ
    > 下は文庫本 620ページ
    > 両者とも大いに読み応え有り。それぞれ興味津々。

    このくらい厚いと読むのに数日かかりますね。

    > 私は毎月10日発売の 月間文藝春秋を 広告を含め 隅から隅まで読んで
    > おり、集英社の 冊子 「青春と読書」月刊も有料購読しております。
    > 出版社からの頒布月刊は、本屋で貰ってきて読みます。
    >
    > それ以外 どうも何か読むものが無いと 寂しい、時間をもてあまします。

    活字がないとさびしい。

    > 読書家の内でしょうね。

    読書家ですね。


    [No.54] Re: ときにアルセーヌ・ルパンはどうでがしょう 投稿者:   投稿日:2011/11/07(Mon) 17:24
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    YKOMA さん、こんばんは。

    >むかし家にルパン全集だったかルブラン全集という、黒の背表紙ものが
    ありましたっけ。 小学生から中学時分に愛読しました。

     そんなに長く?じゃあ、ほんんど読まれたでしょう。(@_@;)

    >最初の作品が「奇巌城」だったかな。

    > 行動範囲の広さといい素早さといい、夢中になった紋です。
    ホームズは馬車でしたが、ルパンはその頃珍らしかった自動車
    を手下に運転させて。

     かれの場合、実際の歴史とか、登場人物もカリオストロなど怪しげな人物も出てくるし、読んでいて、飽きがこないですね。

     ただ、ルパンがあまりにも強靭な肉体を持ち、どんな危険に晒されても、カエルの面に小便みたいなところは、チョット現実離れがしてますよね。

     自動車と云えば、あの話には自転車も出てきますね、それから暗号文。

     題名の「奇岩城」のもとになった岩は、フランスのノルマンディー地方に現存するそうですね。何でもそのあたりは、かれの生まれ故郷で、ルブランの記念館まであるそうで。

    > それも少年を夢中にさせた要因かも。

     そうですね、子供ってのは、チョット眉唾なところがあっても、滅多やたらに強い男に憧れますからねえ。

      YKOMA さんに感化されて実はあっしも読んでみたんですが、昔の本は字が小さくて読みづらく、一向に捗りません。トホホホ。(-_-;)

     かれの小説には、いろいろの謎がでてきて、かれの著作を次々と読んでいかないとすべての謎が分からないような仕掛けになっているとか。テキさんもうまいこと、考えましたな。(*^_^*)

     しかし、「奇岩城」で少年探偵を出したのはいいんですが、あれって、ガストン・ルルーの創案で、ルブランはそれを無断で借用したんすて。←ケシクリカラン。


    [No.53] 今読んでる本 投稿者:   投稿日:2011/11/07(Mon) 10:43
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    「韃靼の馬」辻原登   日本経済新聞出版社 平成11年7月 第一版
    「銀河の雫」高樹のぶ子 株式会社文藝春秋  1996年1/10 第一版

    上は単行本 639ページ
    下は文庫本 620ページ
    両者とも大いに読み応え有り。それぞれ興味津々。
    でも前者は平成9年 一年がかりで日経掲載小説ですので、毎日 読んで
    いたように思います。で 多分再読です。

    私は毎月10日発売の 月間文藝春秋を 広告を含め 隅から隅まで読んで
    おり、集英社の 冊子 「青春と読書」月刊も有料購読しております。
    出版社からの頒布月刊は、本屋で貰ってきて読みます。

    それ以外 どうも何か読むものが無いと 寂しい、時間をもてあまします。

    読書家の内でしょうね。
    7,8冊の読みかけの本を手元に、気分と時間などに応じてあれこれ
    開いて読み進む方式で楽しんでました。
    40歳 50歳台は月刊100〜200冊の単行本を読んでいました。

    読後観、私の書評を 不用の古い名刺の裏にちまちま 計ん百冊分を記し
    プラスチックケースの名刺整理ボッックス 長さ25センチ程 2ケース
    にビッシリ保管していたのを失くしちゃったのが、残念無念です。
     


    [No.52] ブタの丸かじり 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/06(Sun) 08:10
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    ごぞんじ東海林さだおの
    丸かじりシリーズ

    軽妙洒脱のその文章は
    読んでいて楽しいし、自分の文体に影響を受けそうな文章である。

    おせちの内紛
     カマボコと伊達巻きの確執を知っている人は少ないであろう。
     カマボコと伊達巻きは、おせちの発生以来、重箱の中で激しい権力闘争を続けてきているのである。
     おせち料理の重箱の重なりは、言ってみればビルのようなものだ。
     三の重なら三階建て、五の重なら五階建てのビルだ。
     二人の地位は、いずれもこのビルの副社長格だ。

     では社長は誰かということになるが、このビルには社長がいない。
     いままでずうっと社長不在でやってきて、これからも社長不在でやっていくにちがいない。
     有史以来、両者の争いの決着がいまだについていないのである。
     両者は常に対抗する。
     対立する両者は、隣りあって並べられることはない。
     必ずその間に、クリキントンなどの緩衝地帯が設けられている。

     むろん、社内には派閥が存在する。
     カマボコの出身地は海だ。
     従って、酢ダコ、カズノコ、昆布巻き、ブリ照り、海老、ゴマメなどがカマボコ派ということになる。
     伊達巻きは卵が主体なので出身地は陸だ。

     「ちょっと待ちなさい。伊達巻きには魚のすり身も入っているはずだ」と言う人もいるかもしれない。
     それに対しては、
     「ちょっと待ちなさい。日本の陸上界に於いて、その事実が少しもない慶応大学が、陸の王者慶応! と応援歌で叫んでいることに比べれば、伊達巻きに少々の海の部分があったとしても、伊達巻きを陸の王者とするにいささかの欺瞞も覚えるものではない」
     という立派な反論が用意されているのである。

     とにかく伊達巻きは陸。
     従って伊達巻き派は、レンコン、ゴボウ、ニンジン、筍、しいたけ、里芋、クワイ、コンニャク、黒豆と、数では明らかにカマボコ派を圧倒している。
     しかし、悲しいかな伊達巻き派には大物がいない。どう見渡しても突出した人材がいないのである。
     そこへいくと、カマボコ派は多士済々と言える。
     カズノコあたりは立派に常務が務まるし、海老が部長、ブリ照りは次長、酢ダコは課長ということになろう。
     「寅さん映画」では、タコは社長だが、ここでは課長どまりだ。

     ひるがえって、伊達巻き派の人材はどうか。
     里芋に常務が務まるだろうか。
     ゴボウに部長が務まるだろうか。
     このあたりが伊達巻き派の悩みの種なのだ。

     とは言え、伊達巻き派はカマボコ派を数で圧倒している。つまり、両者の力は拮抗しているのである。
     二人の抗争が、いまだに決着がつかない原因はここにある。

     最近は、国内ものだけに限らず、外国ものを招請して戦力の増強をはかる傾向にあるようだ。 
     カマボコ派がロブスターを助っ人として補強すれが、伊達巻き派はハムを招いて対抗する。
     伊達巻き派がローストビーフに目をつければ、カマボコ派はスモークサーモンに声をかける。
     両者の抗争は、こうして果てしなく続いていく。

    カマボコ派が海を代表しているのはいいとしても、伊達巻き派の陸の代表説に異議ありと思ってそれを言いたくても
    陸の王者慶応の実態のなさを指摘されると、なるほどと著者に言いくるめられてしまう。
    著者の説得のうまさ!


    [No.51] Re: 太宰治 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/05(Sat) 19:37
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    画像サイズ: 734×551 (66kB)
    太宰治の妻の書いた
    本を読むと
    太宰治の仕事を手伝ったことが述べられている。

    口述筆記をしたり
    太宰から女主人公の服装のことを質問され
    妻のアドバイスが成功したり
    はんたいに妻のいうことを聞かない太宰の判断で小説の効果をあげた
    ということが妻の目から書かれている。

    妻は冷静に作家太宰の能力を評価している。

    ただ
    戦争中に太宰の実家に疎開したとき
    その旅は子連れで辛いものであった。

    やっと五所川原が近くなったとき
    太宰はわざわざ遠回りで五能線コースを選んだ。

    妻は太宰の気持ちは理解したが
    とても疲れていて、暗い深浦の町をいつ宿に着くのかと
    重い足どりであったことを述べている。


    [No.50] Re: 太宰治 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/05(Sat) 16:01
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    太宰は人間的なあまりに、無責任無計画な面を強調されすぎたが、
    彼をよく知る友人は、彼の真面目さや計算して小説を書いていたことを
    述べています。

    たとえば
    「彼は日常生活が実に勤勉であった。
    午前中にはきちんと原稿を書き、午後には読書や交友、そして
    夜は全く野放図に酒を飲んで楽しむという風であったが、それが
    実に規則的なのだ。外観はだらしなくみえるし、事実彼はだらしなそうに、
    つまり無頼派風に振舞ったけれど、それは彼にとっては友人への
    奉仕であり、根は勤勉で実直な人であった。 」
         (亀井勝一郎)

    太宰治の書き下ろし長編小説「惜別」がある。
    昭和20年9月刊。日本文学報国会の募集で、
    資料集めや切符人手、印税、用紙割り点てなどの便宜が
    図られる好条件で、執筆希望者は約50人に上った。

    太宰や高見順ら5人が選ばれたが、作品を完成させたのは
    太宰と森本薫2人だけだった。

    太宰治は「惜別」を書くため魯迅の資料を集めようと
    仙台の河北新報社、東北大学などを訪れ、関係者から取材したのであった。

     太宰研究家宮城県の工業高校干葉正昭先生も書いているように
     「大宰は伝記的、思想的には魯迅を描くことはできないと思っていた。
     そうではなく、魯迅に自分白身を重ね、医学という実学から芸術への転換に
     価値を見いだす人間の苦悩、文学の有効性を描きたいと考えた」
     のであろう。

     しかし、魯迅研究の第一人者、竹内好らは「惜別」が事実に基づいた内容
     ではないことを指摘して、「主観だけででっち上げた魯迅像」
     「失敗作」などという評価をくだした。
     そのためこの作品は長い間葬られていた。
     近年ようやく魯迅研究としてではなく、文学の立場から
     真価が語られるようになった。

     早稲田大東郷克美教授は「一つの事件がきっかけではなく、
     日本の友人らとの交遊の中で、文学に目覚めていくというのは、
     太宰なりの魯迅解釈である。
     友人がうまく描けているし、大宰の文学観もしっかり盛り込まれている。」
     と語り、「惜別」は見直されるべきであると述べている。

     ”国策小説”を求められながら、社会的、政治的意図を排除、
     魯迅に自分を重ねて”文学至上主義”を唱えてみせた太宰の能力はたいしたもの。
     当時の多くの制約の下で、時局への迎合も批判も避け、純粋な文学作品を
     作り上げた手腕は、やはり高く評価されるべきであろうと思われる。

    無責任、いいかげんな男というイメージは
    太宰自身の計算あるいは計画的な意図があってのこと
    だったかもしれない。
    太宰はきちんとしていた面がたしかにあった。


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