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特攻インタビュー(第2回) その16

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通常 特攻インタビュー(第2回) その16

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/1/14 6:50
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 陸軍航空特攻 中村 真 氏

 ◆事前に知らされていなかった特攻(2)

 --------14日に関しては前日に「次の出撃は昼間に爆撃するぞ」ということはもう聞いていたというわけですね?

 中村‥そうです。4月13日夜に搭乗区分の発表があるんですよ。山内兵長っていうのが、「第二中隊の、明日の搭乗区分を申し上げま~す!」って、兵舎の入り口で怒鳴るんですよ。「長機‥機長・丸山大尉、正操縦・橘軍曹、…2番機‥機長・藍原少尉、正操縦・中村軍曹、…3番機‥機長・小林曹長、正操縦・久美田軍曹…」と。それで、「あ、そうか!」と知るのです。毎度おなじみの搭乗区分の告示なのに、昼間攻撃だということと、単機の時間差攻撃ではなく編隊爆撃ということから、あ、今度のはどうも特攻隊攻撃になるみたいだなと、前日の発令前にだいたいの予想がついていました。

 --------その搭乗区分があった後に、中村さんの書かれた本にも書かれていましたけども、遺書を書かれたりみたいなこともされたのでしょうか?

 中村‥ええ。でも実際に遺書が家族に届くかどうかはわかりません。軍事郵便で父母・兄弟にお別れを伝えるとか、あるいは辞世の旬を作って書いてみるとか…。多分「父母の健在を祈り、妹よ、よき日本の妻たれ」というようなものだったと思います。だいたい自分の寝る場所の整理が主でしたね。ざっくばらんな話をすると、新しい下着に替えて綺麗にしてということだけれども、新しい下着に替えたら古い下着はどうにかしなくちゃなんないでしょ?だから、私なんか2枚下着履いて行きました(笑)。どうせ向こうに行って、敵の軍艦にプチ当たって粉々になっちゃうんだ。どうせ分かんないだろうと思って(笑)。新しい下着に替えても、古い下着の処置に困っちゃうものね。

 --------台湾で買い込んでいたタバコなども、全部整備員に分けたそうですね?

 中村‥そうそう、地上勤務の兵隊さんに、みんな上げましたよ。

 --------貰った方は、喜んだんじゃないですか?

 中村‥まあ、そうですね。私がデング熱にかかって苦しんだときに世話になった機付きの兵隊さんでしたから。

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