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特攻インタビュー(第2回) その23

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通常 特攻インタビュー(第2回) その23

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/1/24 6:39
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 陸軍航空特攻 中村 真 氏

 ◆編隊は次々に被弾炎上し海中へ落下(2)

 --------9機編隊の半分近くが、その時点でやられてしまったのですね…。

 中村‥そうです。それでも私は単機になって海面スレスレに飛び続けました。左エンジンがやられているんで左旋回ができないから、右旋回・右旋回で少しずつ旋回しながら敵の攻撃をかわして、なんとかして島近くへ不時着をしようと思いながら逃げていたんですけど、敵もさるもので、私が (手振りで左側) こっちしか回れないもんだから、こっちから弾を流して後上方から執拗に撃ってくるんですよ。機関の河井軍曹が副操縦席から必死で左エンジンのレバーをあおっている。こう(右側を)見てると、アメリカ軍の曳光弾が光の帯になっていました。日本の曳光弾は7発に1発しか入ってないから、あまり光の帯っていうことにはならないけれども、アメリカ軍の機関銃には3発に1発の曳光弾が入っているので、ガーツと出れば黄色や赤の光の帯です。それが右の方から、こういう風に流してくるんですよ。で、私の機はこっち(右) にしか回れない(笑)、どうしても機に弾が当たってしまうよね。

 --------曳光弾の光は記録映画では見たことあるんですが、生で見ると恐怖心が湧きますでしょうか?

 中村‥いや、ほとんど音は聞こえないです。ただ、光の帯がサーッと来て機体に当たればボコボコと穴が開きます。こっちは恐怖心というよりも、操縦しながら「ちっきしょう!」 っていう悔しい感じですね (笑)。あのときに後上砲の藍原少尉とか尾部の小林光五郎曹長はどうなっていたか、よく分からないなあ。藍原少尉の撃つ後上砲20mm機銃の射撃音も途絶えがちだったし、前方に通信の足立伍長を移したから、13mm機銃で応戦しているものの、うまく当ててくれなかったんじゃないかなあ。敵が落ちたっていうのは、全然感じなかったものなあ…。こっちがやられて落ちたって感じでしたね。これが戦闘機だったらなあとつくづく思いましたよ。

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