捕虜と通訳 (小林 一雄)第二部・29
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編集者
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また所内でみんなと一緒に作り歌ったであろう歌の一節も。
《巣鴨行進曲》
一、苦しい務の軍隊をやっと逃れて
故郷へ帰りて休む閑もなく
今は巣鴨の篭《かご》の鳥
二、閉じ込められた三畳は 黄色い壁に鉄格子
便所に腰かけ飯を食ひ
終れば蓋開けクソをする
三、ガチャリバタンと音がすれや、出るに出られぬ篭の鳥
外でも出よかと窓押せば
黄色い土に高い壁
四、不意にドア開くその時は こわいMPのおっさんに
連れて行かれた調室
長い調べの針の山
五、泣きの涙でもぐり込む 薄い布団のわびしさよ
夢でも彼女に会ってても
さめりやはかない鉄格子
六、退屈まぎれに絵だけ見る 雑誌の「ライフ」も楽しいが
肉体美人に刺激され
若い身体をもて余す
七、ゾロゾロボコボコ列をつくり OKの号令で動き出す
すき腹かかへて飯貰ひ
来て見りや今朝もダンゴ汁
八、楽しい散歩の時間には 空を迎げば白い雲
故郷に連なる青い空
飛んで行きたや鳥の様に
九、週に二回の入浴も 定められたる二十分
きれないレザーで髭を剃る
母ちゃん聞けば泣くだろう
十、早や日は落ちて夜となる 鉄格子の其の中で
嫌な男と共々に
泣く泣く眠る夜の長さ
十一、皆さん元気でやりませう 必ず良い日が参ります
歌でも歌って 朗らかに
クヨクヨせずにのんびりと
《巣鴨小唄》
一、今日も散歩か三三五五と
巣鴨の庭にも春風吹いて
青い芽がふきゃ故郷の山を
又も瞼に思い出す
二、暗い電気で手紙を書いて
妻よ丈夫か達者でいるか
せがれしつかに留守していろよ
晴れて又逢うその日まで
三、可愛い子供よ巣鴨の父は
御国の為に尊い犠牲
いつかは輝く正義の光
泣かずに辛棒して待ってろよ
四、窓を開ければ星条旗見える
偽善の印に春風浴びる
正義の人を獄舎につなぎ
あとで世界の笑ひ草
五、正義人道に名前をかりて
心憎いは合法的に
復讐裁判 残虐行為
今に見ていろ神がある
六、さぞや今頃は故郷の家ぢゃ
妻子さびしく陰膳《かげぜん》すえて
巣鴨の空に両手を合せ
父さん帰れと祈るだろう
七、空を迎げば流るる雲に
遠い故郷を心にしのぶ
恋しなつかし山々越えて
夢で妻子を想ひ出す
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編集者 (代理投稿)