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羽生の鍛冶屋 本田 裕 33 奮闘記 その2

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通常 羽生の鍛冶屋 本田 裕 33 奮闘記 その2

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/2/5 7:55
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 開店の日、開店お知らせのチラシを新聞折り込みに1万枚入れました。朝8時に、シャッターを上げると第1号のお客さんは、よく知るところの葬儀屋さんでした。

 当時は、職人であった葬儀屋さんは自分のところで、棺や葬儀道具を作っていました。

 開店、第1号のお客、葬儀屋さんは、高級カンナを2丁お買い上げになりました。1万5千円のカンナ2丁で3万円のところを開店記念3割引きで2万1千円、そして、さらに、千円おまけして、2万円也。これが本田刃物店のはじめての売上金額でした。

 その後、時間が経つに連れ、裁ちバサミ、庖丁、握りバサミ、などを、義理を含めて買いに来てくれた人、住宅街の中を、探しながら来てくれた人が数多くおりました。はじめての経験で、勝手が分からない中、商いの経験のある、おふくろと友人も手伝ってくれて、お客の対応をしてくれました。開店初日は、70人程のお客が、来店してくれました。

 2日目は、お客の数は、半分程度になりましたが、縫製屋さんが多く来て、裁ちバサミや握りバサミをまとめて買ってくれて、初日より売上が多くなりました。ハサミや庖丁の研ぎを持ってくる人も多くなり、開店当時は、販売と修理で頭の中がチンプンカンプンで、空を見上げることのない、毎日でありました。

 開店記念セールの1週間も終わり、それから無我夢中での半年後、本田刃物店が「先祖からの鍛冶屋」の火を再び灯す、切っ掛けとなる日が近づくのであります。

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