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羽生の鍛冶屋 本田 裕 46

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通常 羽生の鍛冶屋 本田 裕 46

msg# 1.47
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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/7/1 8:23
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 野鍛冶への道 その2 (実用新案)

 農道具を造り始めて、まもなくのこと、近所に発明に関心を持つ、電気水道店の社長がおりました。
 オイルショックから5年、日本の産業、経済は再び、多種の産業分野で技術革新による合理化のスピードを上げておりました。

 電気水道店では、テレビのアンテナ取り付け作業を1人で出来るマストキーパーという、取り付け補助具を開発して、実用新案特許を取得して、販売ルートを確保して、全国の電気屋さんに使用してもらうことに、成功しました。
 そして、水道工事をしている電気屋さんが、農道具を造り始めた私のところにきて、困っていることがあるので、相談にのってくれと、新築住宅現場で水道管の配管工事で、狭いところで機械が入らず、作業に時間が掛かって苦労していると、能率向上の道具を作ってくれとのことでした。
 当時の住宅は山を崩した砕石混じりの土で埋め立てをして地盤を固くした上に、住宅を建てるケースが多くありました。そのために、水道屋さんは、狭い場所をツルハシとショベルで深さ40センチ前後、水回りの場所から取り口までの10メートルから20メートルの距離を手掘りをして汗をかかなければならないのが日常でした。
 電気水道店の社長の依頼は、砕石混じりの固くなった地盤を能率アップできる道具を考えてくれとのことでした。
 私も若かったせいか夢中になって、要望に応えられるよう、頭も使い、弁理士さんに頼んで電気水道店の困ったヒントをもらって、ツルハシ作業より速い、写真のような、石も砕く頑固な「二徳万能」と名前をつけて実用新案を取りました。

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