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羽生の鍛冶屋 本田 裕 54

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通常 羽生の鍛冶屋 本田 裕 54

msg# 1.55
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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/2/12 7:21 | 最終変更
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298
「埼玉鍬の制作」

 昭和55年になって、お客さんから、農道具の要望が多くなり、店に農具が並ぶようになりました。

 中でも、鍬がよく売れるようになり、本格的に鍬の制作に取り掛かりました。
 羽生の農地は、原始利根(会の川)と1600年代に利根川東遷事業で出来た現在の利根川に囲われた砂目土と本つちの平坦な地形地質の成り立ちです。
 そうした土質から、平鍬と云われる、平らな形状にしゃくり、と反りをつけた鍬が昔から使われておりました。

 その鍬にも、形状に異なりがあって、昔から使われていた、はめ込み式の本鍬、大正時代に鍛冶屋の間で造られた大正鍬、昭和になって、菖蒲町(今の久喜市)の鍛冶屋が考案した昭和鍬、そして、熊谷、深谷、鴻巣、の高崎線沿いを中心に使われていた「埼玉鍬」が羽生では農家の人達に使われておりました。

 私は、熊谷の木島さんと鴻巣の石井鍛冶屋さんの鍬を参考に、私が見てもっとも切れる埼玉鍬を当店の推奨として、羽生に広めることにしました。























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