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心のふるさと・村松 元少通生らが寄せる村松への思い 7

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通常 心のふるさと・村松 元少通生らが寄せる村松への思い 7

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/1/28 7:21
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 二.十一期生、八百名が入校 その2

 村松少通校では午前十時から同校の校庭で入校式が行われた。生徒は前日に予行演習を行っていたので、第一中隊から第四中隊まで整然と並んだ。生徒は入校前に中学校か青年学校で軍事教練を受けているので昨日軍服を着たばかりの生徒とは思われない程立派であった。                                                         
 当時、海軍では予科練と言われて少年飛行兵が国民に広く知られていたが、陸軍では少年通信兵が十年前から発足しており他に少年戦車兵もあった。太平洋戦争が始まり国内は軍事色が強くなり、少年達は親に隠れても志願し、合格により親の反対を押し切ってでも入校した。

 校庭の東側に並んだ各中隊の中央前に渡辺生徒隊長と鈴木副官が位置し高木校長の入校命令下達と訓示を受けた。
 高木校長は「陸軍少年通信兵生徒八百名の入校を命じる」 と入校命令下達後 「諸君は本日より皇軍の一員である。責任を重んじ、実行を尊び、任務は捨て身で果せ、が本校の校訓である。この校訓を守り教育訓練に励まれよ」 と訓示した。

 続いて初度巡視で臨席していた川並密通信兵監が訓辞した。
 生徒に付添って来た父母達は、入校式の模様を校庭で見ていたが、立派になった我が子の軍服姿を見て、安心すると共に前途に一抹の不安を抱いたのではなかったろうか。

 中隊の舎前で中隊長が訓示をし、各区隊毎に記念写真を撮ったあと区隊長が生徒に対して挨拶をした。
 この目から区隊長と五十名の生徒は生涯忘れることの出来ない縁で結ばれたのであった。

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