歌集巣鴨・24
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編集者
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逮 捕
われひとり深き怖れを抱きつつ白晝(まひる)の道の片側を行く 谷本 俊一
(内地)
いま幾夜此のグワム島の草にねて銀河のはてをひとりたどらむ 古木 秀策
(グワム)
敗戦の残務作業を終へし今日戦犯指定の通報を受く 永田 二生
(チピーン)
幾とせの思い秘めたる軍服を戦友(とも)に托せり妻へ形見と 寺田 清蔵
(支那)
青春よ事業の夢よ護送(おく)らるる夜汽車にたのむ一瓶の酒 大島 宗彦
(内地八首)
獄にゆく父とは知らじ若き娘は汽車に別れの白布振りをり 吉田 喜一
曳かれゆく我とは知らず家土産(いえづと)をねだりし昌代思はゆるかも 中馬 礫
言ひ残す言葉も絶えぬたらちねと酒くみ交はす夜はくだちつつ 大島 宗彦
今生の最后(つい)の別れと思ほえて人知れず母の御手に觸れにき 中馬 礫
再びは逢へじと思ふ我が母の皺多き頬を傳ふ涙よ 同
おびえつつ生くるいのちもしかすがに地下百尺のつかれに眠る 毎田 一郎
腹空きて寒さ身に沁む留置場にぬすびとと共に十日過しぬ 山上 均
護送されて上海に至る
プロペラの音弱まりて街の灯のながるるなかに飛行場ありぬ 松井 正治
夏の夜のざわめく街を車曳きて関はりのなき我等が群ぞ 富高 増木
(厦門)
こころなき敵吏の手もて剝がれたる襟章は土間に落ちて光れる 寺田 清蔵
(支那二首)
髯もおとし髪もつみたるわが顔は尿桶の中に若やぎで見ゆ 加藤 三之輔
吾は獄に汝(いまし)は家に帰るべし焼けし都に日の入らぬ間に 桂 定治郎
(妻へー内地)