歌集巣鴨・29
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編集者
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佛 印
人の云ふ行きて帰れぬ魔の島も花下蔭に牛のねむれる 鈴木 亀
(プロコンドル島)
早や五日手かせ足かせ水も飲まず眠れるままに明けの鐘きく 同
(サイゴン)
垂乳根の母の名呼びて逝きませし友の寫真が枕辺にあり 石原 一男
(サイゴン・グラル陸軍病院)
反古紙に走り書きせし日記にも裁かれし日の整へる文字 渡辺 哲男
(プロコンドル島四首)
夕焼くるプロコンドルの砂浜に立ちて歌ひぬ「異国の丘」を 吉田 三省
闇のしじま遠流(をんる)の島にせまれれば夜鷹の声も遠く消えけり 小貫 金造
病み臥る夜の石床の冷ゆるころブロコンド^ルの海どりのこゑ 渡辺 哲男
人の云ふ行きて帰れぬ魔の島も花下蔭に牛のねむれる 鈴木 亀
(プロコンドル島)
早や五日手かせ足かせ水も飲まず眠れるままに明けの鐘きく 同
(サイゴン)
垂乳根の母の名呼びて逝きませし友の寫真が枕辺にあり 石原 一男
(サイゴン・グラル陸軍病院)
反古紙に走り書きせし日記にも裁かれし日の整へる文字 渡辺 哲男
(プロコンドル島四首)
夕焼くるプロコンドルの砂浜に立ちて歌ひぬ「異国の丘」を 吉田 三省
闇のしじま遠流(をんる)の島にせまれれば夜鷹の声も遠く消えけり 小貫 金造
病み臥る夜の石床の冷ゆるころブロコンド^ルの海どりのこゑ 渡辺 哲男