歌集巣鴨・33
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編集者
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支 那 (1)
季節の流れ
捕はれて八重の潮路を来(こ)しかども我の命はなほここにあり 桂 定治郎
(上海四首)
手中(たなうち)に数かぎりなきみ佛をわれは畫きをり春の獄(ひとや)に 同
古の遠流(をんる)の臣を数へつつ春の獄(ひとや)に心足らひぬ 同
捨て切りて今は我なき気軽さやこの安けさや今日も日の暮るる 同
漲るは春の水かもほのぼのと鄱陽(はやう)の湖(うみ)に朝あけわたる 伴 健雄
(上海への船中)
門に立つ若き歩哨の影長く搖ぐともせず春の日落つる 同
(上海四首)
丘の上の櫻木立のしづもりに花塵(くわじん)ひとしきりおさまりにける 桂 定治郎
夜くだちに十六羅漢さ乱れて寝言歯ぎしり春閑けにけり 永田 勝之輔
須磨の櫻見むと思ひし今年さへ蚊帳つる夏と早やなりにけり 安野 秀岳
夏の朝涼しきものは椰子の葉ゆかつがつ落つる露の白玉 増山 喜平
(ハノイ)
人影の絶えし眞晝の獄庭を黒き蝶一つ大きく舞へり 長谷川 稔
(上海八首)
鴨跖草(つゆくさ)に鳴ける蛙をききとめて一夏(いちげ)の月夜(つくよ)さやかなるかな 桂 定治郎
秋雨の五日あまりを聴き寂びて花櫚(かりん)の木(ぼく)に妻が名彫りぬ 同
冬を越すたきぎの料と刈り貯めし莠が中の秋萩の花 今野 逸郎
冬江(ふゆがわ)の水門に泊てしまがね船朝くだるらし霧笛鳴りつつ 大西 正重
朝霜のひろ野のはてに見はるかす上海のかたはたゆたふ黒煙 梨岡 寿男
冬木々に集(つど)ふ小鳥は身を寄せて日のめも寒し片照りにけり 桂 定治郎
枯れてゆく寂しさならず冬ざれの竹の笹葉を見守りしかも 同