歌集巣鴨・48
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編集者
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母の手紙
執行の予感に私物整理しゐたるとき投げこまれたる母の手紙よ 故田口 泰正
(巣鴨四首)
まとまりし病中詠なれど父母に書き送るのはやめむと思ふ 同
家妻に死刑確定を報らすとき「不忘此恨(ふぼうしこん)」と書き添へにけり 炭床 静男
丹念に妻に書きたる初便り字数超過と返されにけり 同
寂しさに耐へつつ強く生きてありと死刑囚(とも)の便り来ぬ霙降る日に 星野 多喜雄
(上海)
二月(ふたつき)振りに受取りたりし妹の手紙(ふみ)は只平凡に家況告げ来し 故井上 勝太郎
(巣鴨十二首)
老母の病ませ給へば家妻は子を背負ひつつ手綱とるてふ 故藤中 松雄
命すでにきはまりをれど今日もなほ吾子のことなど便りする妻 北田 満能
山茶花の机の上に匂ふさへ淋しと妻は詠(うた)ひよこしぬ 友森 清晴
俸給を初めて受けしよろこびを傳へ来にけりあはれわが妻 鳥巣 太郎
しもやけの手が痛むとふわが妻のながきたよりをひろひ読みつつ 故井上 乙彦
三年余を離(さか)りて居ればわが妻は口紅(ルージュ)おしたる手紙(ふみ)おくりこし 同
なかの子が送りくれにし静物の絵に金賞の印附きてあり 佐藤 吉直
世のことは空しきものと知りそめて父の手紙に泣かじと思ふ 故平手 嘉一
絞首刑受けし不幸を父に詫ぶと遺書かきゐつつ涙ぐみとり 越川 正雄
幼な児の遠くかすかなる泣き声を遺書かき止めてしまし聞きをり 瀬山 忠幸
残生(ざんしょう)を子らにかたむけ書く手紙百五十字に制限されつ 森 良雄