歌集巣鴨・36
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編集者
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帰 国
支 那 (4)
今は同じ國民ならぬ韓國の友ら涙し見送りにけり 田中 勘五郎
過ぎし友の骨を残してたつ旅は海の面罩めて霧たち迷ふ 梨岡 寿男
ぬばたまの黒髪ながく相逢はぬ妹を念ひつつ船路たぬしも 宮迫 忠久
船は早やみ國に入りぬ島も海もあやにくすしく輝きわたる 井部 重郎
隼人の薩摩ヶ嶽は今日見むと如月朔日の朝明にたつ 梨岡 寿男
おほみおやの天降りましけむこの見ゆる日向の嶽に敗れてま対ふ 今野 逸郎
懐しの祖國は近し海原に吾を迎へむと群れ飛ぶ鴎 下地 恵修
富士いづこ伊豆の山々雲たれておろがむ男子声もなきはや 井部 重郎
夜明くれば「井桁に永」の舟印舷窓にありて日本の声す 小畑 千九郎
傷みたる心に踏めどふるさとの土は温(ぬく)とし帰り来りぬ 伴 健雄
如何なれば斯く涙もろくなりたるか街の姿のことごとに泣く 小畑 千九郎
焼跡に頭を垂れて迎へくれぬその手にぎりてひたに泣きたし 渡辺 勝二
囚はれて帰り来れば護送車に鳴呼同胞(はらから)が高く手を振る 加藤 三之輔
掌を合せ並みたちて迎ふ媼も見ゆ何とは知らね涙ながるる 梨岡 寿男
戦犯と知りて手を振る人もありかかはりもなく過ぐる人もあり 宮崎 修司
横浜の市中に見たり日本人立入禁止の白き立札 菅谷 瑞人
還り来て護送車の上に今拜す人影もなき明治神宮 今野 逸郎
更めて塵を拂ひて渡しけり戦闘帽は最后としたり 寺田 清蔵
(軍装品没収二首)
ねもごろに袖折りたたみ渡しけり武勲を秘めし亡友の外套 宮崎 修司