歌集巣鴨・38
投稿ツリー
-
歌集巣鴨 (編集者, 2009/7/10 9:09)
- 歌集巣鴨・2 (編集者, 2009/7/11 7:46)
- 歌集巣鴨・3 (編集者, 2009/7/12 21:04)
- 歌集巣鴨・4 (編集者, 2009/7/14 10:39)
- 歌集巣鴨・5 (編集者, 2009/7/15 17:00)
- 歌集巣鴨・6 (編集者, 2009/7/17 22:01)
- 歌集巣鴨・7 (編集者, 2009/7/19 9:31)
- 歌集巣鴨・8 (編集者, 2009/7/20 9:45)
- 歌集巣鴨・9 (編集者, 2009/7/21 15:40)
- 歌集巣鴨・10 (編集者, 2009/7/22 16:35)
- 歌集巣鴨・11 (編集者, 2009/7/23 8:23)
- 歌集巣鴨・12 (編集者, 2009/7/24 7:36)
- 歌集巣鴨・13 (編集者, 2009/7/25 8:54)
- 歌集巣鴨・14 (編集者, 2009/7/26 9:09)
- 歌集巣鴨・15 (編集者, 2009/7/27 8:58)
- 歌集巣鴨・16 (編集者, 2009/7/28 9:05)
- 歌集巣鴨・17 (編集者, 2009/7/29 7:55)
- 歌集巣鴨・18 (編集者, 2009/7/30 10:04)
- 歌集巣鴨・19 (編集者, 2009/7/31 10:22)
- 歌集巣鴨・20 (編集者, 2009/8/1 7:24)
- 歌集巣鴨・21 (編集者, 2009/8/2 10:33)
- 歌集巣鴨・22 (編集者, 2009/8/3 8:23)
- 歌集巣鴨・23 (編集者, 2009/8/4 17:12)
- 歌集巣鴨・24 (編集者, 2009/8/5 7:57)
- 歌集巣鴨・25 (編集者, 2009/8/6 7:50)
- 歌集巣鴨・26 (編集者, 2009/8/7 7:54)
- 歌集巣鴨・27 (編集者, 2009/8/9 7:56)
- 歌集巣鴨・28 (編集者, 2009/8/10 8:34)
- 歌集巣鴨・29 (編集者, 2009/8/11 8:41)
- 歌集巣鴨・30 (編集者, 2009/8/12 8:02)
- 歌集巣鴨・31 (編集者, 2009/8/13 7:57)
- 歌集巣鴨・32 (編集者, 2009/8/14 7:58)
- 歌集巣鴨・33 (編集者, 2009/8/15 10:16)
- 歌集巣鴨・34 (編集者, 2009/8/16 9:18)
- 歌集巣鴨・35 (編集者, 2009/8/17 18:01)
- 歌集巣鴨・36 (編集者, 2009/8/18 19:58)
- 歌集巣鴨・37 (編集者, 2009/8/19 17:49)
- 歌集巣鴨・38 (編集者, 2009/8/20 17:27)
- 歌集巣鴨・39 (編集者, 2009/8/21 17:49)
- 歌集巣鴨・40 (編集者, 2009/8/22 21:56)
- 歌集巣鴨・41 (編集者, 2009/8/23 17:59)
- 歌集巣鴨・42 (編集者, 2009/8/24 20:14)
- 歌集巣鴨・43 (編集者, 2009/8/25 9:45)
- 歌集巣鴨・44 (編集者, 2009/8/26 16:35)
- 歌集巣鴨・45 (編集者, 2009/8/27 8:20)
- 歌集巣鴨・46 (編集者, 2009/8/28 8:35)
- 歌集巣鴨・47 (編集者, 2009/8/29 7:59)
- 歌集巣鴨・48 (編集者, 2009/8/30 7:38)
- 歌集巣鴨・49 (編集者, 2009/8/31 7:36)
- 歌集巣鴨・50 (編集者, 2009/9/1 9:46)
- 歌集巣鴨・51 (編集者, 2009/9/2 8:57)
- 歌集巣鴨・52 (編集者, 2009/9/3 8:32)
- 歌集巣鴨・53 (編集者, 2009/9/4 14:27)
- 歌集巣鴨・54 (編集者, 2009/9/5 9:34)
- 歌集巣鴨・55 (編集者, 2009/9/6 8:18)
編集者
居住地: メロウ倶楽部
投稿数: 4298
季節の流れ
春
栲縄の生命(いのち)たもちて新年をふたたびここに言祝がむとは 故田口 泰正
(巣鴨八首)
勅題「若草」
春来しと田辺城跡の大石の間(はざま)にぞ見よ新萌小草 故井上 勝太郎
雨止みて靄たちこむる中庭にいちはつの花散れる静けさ 北田 満能
朝の陽のさしそふ小庭めぐりつつ糸杉わたる鶸(ひわ)の声追ふ 故榎本 宗應
たまさかの戸外散歩よりもどり来て房の暗さをまざまざと見し 故田口 泰正
長男の入試発表のこの夕(ゆうべ)一つ星見ゆ獄の狭窓に 故井上 乙彦
み佛の法聞きをればおん厨子の白きえぞ菊一片落ちぬ 故井上 勝太郎
淡黄(とき)色の金魚草の花かぎをればドロップスに似し匂ひ愛しも 故幕田 稔
卵黄色のダーリヤは今朝おほらかに量感をもちてわが眼にせまる 同
窓のべのあるとしもなき夕風に矢車草の紫ゆるる 佐藤 吉直
鉄窓(まど)下に咲く紫の名も知らぬ小さき花の生命は思へ 上新原 種義
窓のべに遺書かきをればこの夕べ庭蝉鳴きぬみぢかき声に 故成迫 忠邦
小止(をや)みなく雨降りながら糸杉の幹の根もとに乾きたる土 故井上 勝太郎
蠅一つしみの如くに壁を逼ふ梅雨の灯暗きわが監房に 故幕田 稔
高塀を遠く離れて東京の午ちかき空鳶の舞ふ見ゆ 故幕田 稔
もろ鳥のこゑの彼方に紅ゐに幾棚雲(いくたなぐも)の下べかかやふ 平尾 健一