画像サイズ: 960×647 (71kB) | インスブルック 2
インスブルックは、オーストリア共和国チロル州の州都です。と同時に「スキー、登山を中心としたツーリストリゾート」でもあるのです。
市内の見物は、あと回しにして、まずは、インスブルック北側に雄大にそびえるノルトケッテ連峰のハーフェレカー山(2334m)に登り、インスブックの街と周囲の山々を見物することにしましょう。 当然のことですが「山の天気は、朝がよい」のです。せめて午後3時頃までに到着したい、と思っていたのですが、なかなか思うように行きません。
途中で簡単な昼食をとって、カンカン照りの市内をケーブルカーの駅へ向かったのですが、曲がり角を見落として、行き過ぎてしまいました。行きつ戻りつしながら、乳母車を押している若い奥さんに伺ったところ、教えてくださったのが市内から近い始発駅ではなく、次の駅だったのです。しかも無人駅で、ここには切符売り場もありません。しかしホームには入れたのでやってきたピカピカの新品のケーブルカーに乗れました。ケーブルカーからは市内が眼下に一望できました。絶景でした。 山に囲まれ、市内を流れる「イン川」が光っています。 同じ箱に「ワンちゃん」も乗っていて、この景色を楽しんでいました。 終点まで、車内検札もなく、車掌さんもいないので、結局「無賃乗車」になってしまいました。 終点からは「ロープウエイ」へ乗り換えます。今度は、ちゃんと切符を買って待合室で待ちました。ところが、あなた、15分間隔で走っているはずのロープウエイが、待てど暮らせどやってきません。ここで遠雷と夕立です。 一時間近く待って、急に復旧しました。どうやら運転設備の故障だったようです。駅の人がハシゴに登って、設備の点検をしていましたから。こういう場合、だいたい外国では「なぜ、動かないか」についての説明はありません。地元の人達に伺っても、わからないのです。 というわけで、頂上のハーフェレカー山(2334m)に着いたころには夕刻に近く、雨は降ったり止んだりしていました。 それでも、雨の止み間にはダイナミックな景色を堪能することができました。 雪渓の方へ行くこともできたのですが、そのときまた雨になったので止めました。 昔は「健脚さん」しか楽しめなかった山の景色を、我々年寄りが楽しめるということは有り難いことです。
ワンちゃんも車窓からの眺めを楽しんでいました。 |