画像サイズ: 640×360 (93kB) | SLとアーヘン湖 1
朝食後、インスブルック中央駅へ。 その日は、ここから特急ならば20分で着く「イエンバッハ」へ行きました。 そうです。この駅は、Achenseebarnという「SL」の始発駅でもあるのです。
マーチャンは、子供の時、暮らしいた町が「播但線」というローカル線の沿線にあり、当時のことですから、当然SLでしたが、列車が急坂のトンネルを登るときに、煤だらけになるのがいやで、電気機関車の走る山陽線に憧れていました。 それが、新幹線時代になると、俄かに「SL」ファンになりまた。そして、ドイツに関しましては「ヴェニゲローデ→ブロッケン間」「ロストック→バード・ドーべラン間」で定期運転のSLに乗ったほか、ま、なんと南半球の「オーストラリアのタスマニア西海岸のウィルダネスSL鉄道」にまで乗ってしまったのです。
ですから、ここ、オーストリアのチロルでも「ぜひ、SLに乗ろう」と楽しみにしていました。
前置きは、そのくらいにして、さて、Achenseebahnですが、 もとはといえば、フランツ・ヨーゼフ皇帝の時代に敷設されたもので、当時は木材の積み出しのために作られものでした。
120−130年の歴史を誇っている現役では世界最古のものです。 いまも、毎日、蒸気機関だけのアプト式SLを運行しています。イエンバッハの町から45分で直接、美しいアーヘン湖、湖畔のゼーシュピッツの桟橋まで駆け上ります。
「アプト式鉄道」とは、2本のレールの真ん中に歯車レール(ラックレール)を敷き、それにアプト式機関車の床下に設けられた歯車(ラックギア)を噛み合わせ、急こう配の線路を登り降りする鉄道のことをいいますが、この歯車が、坂道を転げ落ちないように支えているのですね。 駅には、この歯車が展示してありました。
平日だというのに、国鉄のイエンバッハ駅の隣のホームには、かなりのおお客さんが集まっています。シニアが多いです。 サイトのご案内には「アルプスの美しいパノラマの中をチロル最大の湖に向かうこのルートは、SLのノスタルジックな雰囲気とともに素敵な思い出になることでしょう」とあります。 では、ご一緒に、このSLの旅をお楽しみください。 |