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[No.4531] ヨーロッパのあっちこっちへ 22 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/14(Sat) 06:44
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 山の天気はきびしい

 途中、町へおりてレストランでお昼を食べた(アスパラガスが素敵においしかった)以外 朝から四時過ぎまでじつによく歩いた。宿に帰って少し休み、また街に降りていった。相変わらず暑い。どこかで遠雷がきこえる。と思ったとたん、空が真っ暗になった。雨が「ざぁっ」とシャワーのように降ってきた。と同時に涼しくなった。やれやれと思ったが、今度は気温がぐんくん下がりはじめたのである。夏姿の私はがだがた震えていた。他の人達はと見ると、てんでにヤッケやらカーガディガンを取り出して羽織っている。中には皮のジャンパーなんか着こんでいる連中もいる。気候の変化の激しいヨーロッパの人たちは慣れているのである

 私は近くのバルに飛び込んだ。そしてなにか注文しようとするとヒゲのおにいちゃんは私になにも言わせず、なにやら作りはじめた。コーヒーカップにブランデーをなみなみと注ぎ、その上に熱い紅茶をいれ、レモンの薄切りを乗せ、お砂糖をたっぷりいれて私の前に置くと手真似でぐっとひと息で飲めという。いわれた通りにすると、やがて身体中がほかほかしてきた。恐らく、ここに着いたときの私は唇の色が青くなっていたに違いない。散歩道だからよかったようなものの、ハイキングコースだったら困ったに違いない。山岳地帯独特のきびしい変化しやすい気候というものが少しばかり理解できた。


[No.4530] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/14(Sat) 05:06
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> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。

> いまはもうなくなってしまった
> 青森駅からの夜行列車で
> 津軽海峡トンネルを通って
> 北海道に雪を見る旅をしたことがあります。

木古内のつぎは蟹田に停まり
そのあとは青森に停まります。
この津軽海峡線の特急の終点は新青森です。

函館新幹線が走るようになると
蟹田駅は特急の停まる駅ではなく、津軽線の駅のひとつになってしまいます。

蟹田駅にかわって、新しくこの地域の新幹線停車駅になるのは
奥津軽いまべつ駅です。

 交通事情のあまりの変化に、地域の人たちも当惑ぎみでした。


[No.4529] ヨーロッパのあっちこっちへ 21 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/13(Fri) 09:50
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 こんにちは

 私はここであるマーケットリサーチを試みた。むこうから来る人に声を掛けてその反応でどこからきた人か調べてみようというものである。私は日本語で「コンニチワ」とはっきりいう。

 その結果、まず、私の挨拶を無視した人は一人もいなかった。日本語で「オハヨゴサイマス」「コンニチワ」といってくれた人3名(もちろん日本人ではない)。「ボンジョルノ」2名、オーストリアの人がよくいう「グリュス・ゴット」で答えた人4名。「クッドモーニング」が8名。残り40名は「グーテンモルゲン」と答えてくれた。

 少なくともここはドイツ人でもっている保養地だということはわかる。そう考えてみるとここはいかにもドイツ人好みの場所だ。ペンションはオストリア並に清潔で治安もいい。大好きな散歩道は至る所にある。山紫水明のチロルにあって暖かい日差しに恵まれ、しかも、支払いが使いでのあるリラ(当時)でよいとなればドイツ人が嬉しくならないわけがないのである。
 そして、ドイツ語が使える。

 つぎはチルロ城へいく。ここは街から5、6キロ離れている。もちろん、この理想的な散歩道がずっと続いている。道は常に車道とは離れている。万一、車道と並ぶときには、必ず、間に
植え込みや樹木がある。しかも、カーブは人がもっとも歩きやすい角度を保っている。そしてカープを曲がるとかならず新しい景色が展開する。
 チロル城は休館だった。キウゾ、ゲシュロッセンの二つの札が仲良くぶらさがっていた。しかし、今日はそんなことは一向、気にならない。ここメラノのお目当てはやはりなんといっても戸外であり、自然である。


[No.4528] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/13(Fri) 05:15
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> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。

いよいよ青函トンネルに入ります。

このトンネル工事は世紀の大工事でした。

 プロジェクトX〜挑戦者たち〜「友の死を超えて〜青函トンネル・24年の大工事〜」
  竜飛基地 最大の危機

 昭和44年2月15日の早朝、青森県・竜飛崎に設けられた基地でトンネルの岩盤が崩れ、大量の水が吹き出した。
 水は猛烈な勢いでトンネル内に流れ込み、作業員は50kgのセメント袋を積み上げて水を堰き止めようとした。
 だが水は防壁を突破し、出水から2時間後に退避命令が出された。

 出水現場の後方には高圧電源設備があり、全員が感電する危険があったためだった。
 
 しかし、現場所長の横山章は出水現場から離れようとしなかった。
 それを見たトンネル工事のリーダー技術者の大谷豊二も現場に留まり、現場の指揮を続けた。

 作業員たちは黙々と防壁を作り続けた。
 10時間後、水は高圧電源設備のわずか手前でストップし、横山は天からの助けがあったと今でも思っていると明かした。

おそらく横山所長は水没するトンネルとともに死を覚悟したのであろう。
そしてトンネル屋の大谷豊二も一緒に最後まで見届けようと考えたのだろう。
(横山所長は、プロジェクトXのなかで、海軍では、船長は沈没する船とともに沈んでいくというような話をしていた)

日本のトンネル技術の高さは世界一。
外国の土木学会からも表彰されました。

http://datazoo.jp/tv/NHK%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%B9/938916


[No.4527] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/12(Thu) 18:40
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> 新幹線開通のおよそ1年くらい前のことでした。
>
> 函館から青森に向かう特急列車に乗って
> 北海道限定のビールを脇に
> 列車の中に置いてあるユーザー誌を見ながら...

ビールも北海道新幹線のムード盛り上げです。


[No.4526] ヨーロッパのあっちこっちへ 20 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/12(Thu) 06:59
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 ヨーロッパのあっちこっちへ 20
 
 ハイキング日和

 翌朝は例の真紅のカーテンから差し込む朝日と鳥の声で目覚め、奥さんの作ってくれるフリューシエティックなるもの(朝食)をいそいそと済ませて買いたてのハイキングシューズをはいて外にでた。
 まず、プロムナードを歩く。この散歩道はパッシリオ川に沿って両岸にそれぞれあり、まわりには様々な樹木が植えられている。それも、北ヨーロッパ的な杉、リラ、マロニエのみならず、これに混じってヤシ、アーモンド、ビワなど南ヨーロッパでよく見掛ける樹木が沢山ある。

 ところどころに、花壇があり、ベンチも100メートルおきぐらいに置いてある。そんな散歩道が延々3キロぐらい続いている。ベンチに腰かけると対岸の景色とチロルの山やまが望まれる。本当に素晴らしいところである。こんなところだとリハビリのため歩いている人でもついつい沢山歩けてしまうのではないかと思った。八時を過ぎると散歩をする人が段々ふえてくる。
熟年、初老のカップルが圧倒的に多い。なかには、足の不自由なご主人に手を貸してあげている奥さんもいる。

 日本にも「散歩」を売りにする観光地が、もっとあってもいいのではないか、と思う。地域振興に「散歩村」はどうでしょう。
 道はつまずかない程度に整備して、100メートル置きくらいにベンチを置く。小公園があって、古民家を利用し、土地の食材を活かしたレストランと売店と休憩所がある。村に入るのには、入場券が必要だが、これは、昼食代、土産物代として使ってもらえる。もちろん、クルマは走らせない。道は、3キロから5キロくらいの長さのものを何本か用意する。そんな村、どなたか作ってくださいませんか。応援します。


[No.4525] ヨーロッパのあっちこっちへ 19 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/12(Thu) 06:52
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ありがたかった「通訳おじいさん」

 ぶどう棚の下でお茶を飲んでいると奥さんがきて何かいっている。ドイツ語である。何回もききかえしてみたがよく分からない。すると一緒にお茶を飲んでいたお客さんのうちのおじいさんが通訳をかって出てくださった。「こちらの奥さんがいわれるにはですな、われわれは十時過ぎには寝てしまうので、遅くお帰りであれば玄関の鍵をお預けしたいとのことです」。このおじいさん、オランダの方とのこと。まったく、北欧、ベネルックスの人たちの外国語の達者なのにはいつも感心する。こういう方は、エトランゼにもよく分かるように、ゆっくりはっきり話してくださる。その達者な通訳に何回も助けられている。とくに、オランダの方の親切にはいつも感謝しています。

 昼寝のあとで街にでた。まず、靴屋にいくことにする。
 なにしろメラノで一番、楽しいことは歩くことなのだそうだ。散歩道については、リハビリ向き、シルバー向き、家族連れ向き、一般向き、健脚向きとすべてのお客を滴足させる自信があるとのこと。そうであれば、明日一日はひたすらぶらぶら歩きまわることにしょう。とすると、先ず靴を買って来なければ。

 靴屋さんの店頭には、リラ、オーストリアシリング、ドイツマルクそれぞれでの値段が出ていた。バックスキンの実用一点張りのようなハイキングシューズが3000円足らずで買えた。実に軽くて歩きやすい。近頃は、日本でも「カッコいい靴」ばかりでなく「歩きやすい靴」が増えてきたが、当時は普通の靴屋さんには、そういう靴は少なかったのである。
 ドイツ製である。この靴は翌日のハイキングをこの上もなく楽しいものにしてくれたばかりでなく、帰国後も散歩や買い物のお伴をしてくれ、その後の海外旅行にも何回となく同行し、やや
よごれてはきたものの九年後の今も健在である。


[No.4524] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/12(Thu) 05:05
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> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。

新幹線開通のおよそ1年くらい前のことでした。

函館から青森に向かう特急列車に乗って
北海道限定のビールを脇に
列車の中に置いてあるユーザー誌を見ながら...


[No.4523] Re: ヨーロッパのあっちこっちへ 18 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/05/11(Wed) 23:40
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>  ブドウ畑に囲まれて白い壁の家がある。「ヤオゼ」という看板が出ている。ヤオゼというのは オストリアでよく使う言葉で「おやつ」のことをいうらしい。成る程、そういえば「峠の茶店」という感じの家だ。

やっとヤオゼのスペルが分かった。ヤオゼはJauseなんだね。女性名詞だからdie Jauseになるらしい。あっしの独和には載っていなかった。ヒュッテのようなとこでもやっているらしいし、引き八百屋じゃないけれど、その時間帯になると、廻って来るのもあるらしい。ヤウゼが来た!、Jause ist da!とかいう表現もあるようだ。


[No.4522] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/11(Wed) 17:17
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> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。
>
> 上野発の夜行寝台列車もなくなってしまいました。
>
> そういうわけで
> いまはもうなくなってしまった
> 青森駅からの夜行列車で
> 津軽海峡トンネルを通って
> 北海道に雪を見る旅をしたことがあります。

津軽海峡線の特急列車が停まる木古内駅
新幹線の駅舎が建設中でした。

新幹線が走ると、津軽海峡線のこの区間は第三セクターとなります。
 2016年3月26日から「道南いさりび鉄道」となりました。

 厳密には
 五稜郭駅-木古内駅間は、津軽海峡線の一部だったわけです。
 2014年5月12日に木古内駅-江差駅間が廃止され、
 残りの区間(五稜郭駅-木古内駅間)は2016年3月26日の北海道新幹線新青森駅 - 新函館北斗駅間の開業に伴い
 第三セクター鉄道の道南いさりび鉄道へ経営が移管され、「道南いさりび鉄道線」となったのでした。


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