画像サイズ: 290×690 (75kB) | 昨今は、美術展も数多く、相当宣伝をしないと大勢の観覧者を獲得することはできないようだ。そこで、大勢に来て貰おうと思えば、それなりの工夫がいる。そこで、各地にばらまくチラシなどにも、本腰を入れて知恵を絞ることになる。中には、かなり奇抜な方法も飛び出してくる。
ふつう、こうしたチラシはA4タイプのものが多い。今回は丸を縦に三つつなげた、串なし団子三兄弟のような栞もあった。これは明らかに、モネを所蔵するパリの美術館、マルモッタンをイメージしたものに間違いない。いわばおやじギャグみたいな紋である。丸を並べてマルモッタンねえ。なある、というわけだ。
そういえば、以前にもマルモッタンが来た時、これに似たオヤジギャグのようなものがあったような気がする。たしか、○の下だか、中にモッタンとか、書いてあったように記憶する。とにかく、「マルモッタン」を覚えてもらおう、そこまで来ればまず、観覧者の予備軍は確実、といった館側の意図が、このことから窺がえる。
モネ展で、都立美術館の館内に入って、あっしの気の付いたことは、主催者側が、いかにモネ展に力を入れているかということだ。というのは、あっしが長い行列で、つのるイライラを何とか紛らわそうと、神経質そうに館内を見回すと、モネ展のポスターがすぐ目に入ったが、これが4,5枚まとめて貼ってあったのだ。
ところが、その図柄がすべて違っている。あっしの入手したチラシは、有名な「睡蓮」だが、館内には、印象派という言葉のもとになった「印象、日の出」、「サンラザール駅」、そのほかがあった。
ポスターには、いわゆる売り言葉が書いてあるが、これがまた読んでみると、なかなかに面白い。
「睡蓮」には、
「睡蓮」、画家が最期まで手放さなかった一枚。
どうっす、簡にして要を得ているではありませんか。最後ではない、最期ですぞ!
そのあと。「印象、日の出」から「睡蓮」まで と来た。
いずれもモネの代表作である。もう一枚のには、
「印象、日の出」、21年ぶりの東京。
じつにウマい紋だと思います。 ところが、この2枚を観覧者が、一遍にみるのは難しい。あっしのばやい、10月21日に行った。「印象、日の出」は残念ながら、18日までである。ま、早いはなし、上野に、二度あしを運べば紋題はないのだが…。(^^♪
「サンラザール駅」のには、「サン=ラザール駅」、これを見ずには終われない。
とある、これを見た途端に、心臓まひで、自分自身が終わってしまっても困るが、あっしは終わる前に見れて、えがった、えがった。(つづく) |