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[No.4439] ウィーンとウィーンからの旅 3 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/06(Wed) 08:16
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 ウィーン少年合唱団は15世紀から存在していて、あの、モーツァルトやシューベルトもここの出身だった。
 この合唱団は、宝塚と同じように、4つの組に編成されている。もちろん「雪組」「星組」なんて名前はついていないけれど。それぞれ世界的地方巡業をする組あり、国内でウィーン国立オペラ劇場やフォルクスオーパー・ウィーン、ザルツブルク音楽祭にも出演する組もあり、という編成。  
 しかし、一番大切なのは本来の仕事、すなわち宮廷礼拝堂のミサで歌うこと。これは今も昔もウィーン少年合唱団の使命なのである。

 ぜひ「このミサへ」と日本から郵便で問い合わせたりしていた。(インーターネットのない時代に海外の情報を得るためには、日本にある各国の「政府観光局」に問い合わせたり、国際郵便で現地へ問い合わせたりと、なかなかの大仕事。勤めの合間に、ほぼ一年がかりで情報を集め、準備したものだった)

 先方からの返事には「立見席は無料であり、予約は不要ですが、満員で入れないこともあり得ます」とあった。
 だから、朝食の残りのパンを、お代わりしたコーヒーで飲み込むと、宮廷教会へと急いだのであった。


[No.4438] Re: ウィーンとウィーンからの旅 2 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/05(Tue) 18:10
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唐辛子 紋次郎さん

>  なにか楽しそうな名前のパンを発見した。ワッハーワ―・ライプヒェンで、これさえ頬張れば、どんな機嫌の悪い人でも、たちまち愉快になって笑い出しそーだ。
>
>  耳より情報:東京の神田須田町に、オーストリア王家御用達のパン屋があるらしい。
> 屋号は、『ホーフベッカライ エーデッガータックス』で、ここへ行けば上記のパンは、だいたい手に入るようだ。

 私もパンは大好きです。

 万世橋ですね。行ってみたいです。


[No.4437] Re: ウィーンとウィーンからの旅 2 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/04/05(Tue) 10:50
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マーチャン、こんにちは。

>  ウィーンはコーヒーも美味しいが、独自のパンの数々も楽しい。芥子の実がまぶしてあるゼンメル、ザルツシュタンゲンという岩塩をまぶしたパン。ゾンネンブルーメンというひまわりの種がまぶしてあるパン。どれも噛みしめると味のあるパン。食べながら今日の手順を考える。

 音楽もいいけれど、あっしは花より団子の口。カイザーゼンメルは知っていたけれど、ゾンネンブルーメンだの、ザルツシュタンゲルとなると、食べた記憶がない。

 オーストリアのパンというのもなかなか、奥が深い。ネットで見ると、ツォッフという、髪の毛の形をしたパンもあるらしい。

 ウィーンへ来て、ウィーナ―・コーヒーを下さいというと、笑われるというが、ヴィエナー・ブリオッシュ・キプフェルという名のパンは、実在する。すこし前、ひとつだが、

 なにか楽しそうな名前のパンを発見した。ワッハーワ―・ライプヒェンで、これさえ頬張れば、どんな機嫌の悪い人でも、たちまち愉快になって笑い出しそーだ。

 耳より情報:東京の神田須田町に、オーストリア王家御用達のパン屋があるらしい。
屋号は、『ホーフベッカライ エーデッガータックス』で、ここへ行けば上記のパンは、だいたい手に入るようだ。


[No.4436] ウィーンとウィーンからの旅 2 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/05(Tue) 06:41
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 小鳥の声で目が覚める。旧市街にも小鳥はいるのです。
 さあ、この日は貴重な日曜日、音楽の街ウィーンでこの日曜を目一杯楽しみたいとの計画を胸のうちにホテルのテラスで、朝食を楽しむ。
 ウィーンはコーヒーも美味しいが、独自のパンの数々も楽しい。芥子の実がまぶしてあるゼンメル、ザルツシュタンゲンという岩塩をまぶしたパン。ゾンネンブルーメンというひまわりの種がまぶしてあるパン。どれも噛みしめると味のあるパン。食べながら今日の手順を考える。

 朝は、ホーフブルク王宮礼拝堂(ブルクカペレ)で、ウィーン少年合唱団・国立オペラ劇場合唱団が歌うミサに列席。すぐさまウィーン楽友協会へ行き、ポリーニとカール・ベーム指揮、ウィーンフィルの「エンペラー」の当日売りの行列に並ぶ。夜は国立歌劇場で「トスカ」を見る。
という相当厳しいスケジュールを立てていたのであった。


[No.4435] ウィーンとウィーンからの旅 1  (1978年5月) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/04(Mon) 09:25
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 「ウィーン! ベートーベンもシューベルトも歩いた街」

 「今年こそ、オーストリアをよく見てこよう」。フランクフルトで日本から乗ってきたルフトハンザから乗り換えたオーストリア航空の機内で、はやる気持ちを抑えながら、濃いウインナ・コーヒーとパイ菓子を味わう。
 エコノミークラスであっても手抜きをしていない、機内食離れした味わいに、ハプスブルグ家七百年の文化を感じる。
 眼下の緑の広がりのなかをドナウ川が蛇行しているのが、機内からよく見える。ドナウは五月の午後の日差しを受けて光っていた。飛行機は、この流れを追いかけていく。そして、ウィーン、シュヴェヒャート空港へと下降していく。

 ウィーンでは、ケルントナー通りをちょっと入ったアンナガッセのホテル・カイザー(現存していない)を予約している。まったく小体な宿で、レストランも持っていない。簡単な朝食だけはロビーで食べられる。
 アンナガッセはウィーンの旧市街らしい落ち着いた横丁で市内の喧騒をまったく感じさせない。この宿に決めた最大の理由は「国立歌劇場(シュタート・オーパー)」から近いこと。
 夜、オペラがハネてから、暗い道を女(一応のつもり)が一人で歩くのは避けたい。
 歌劇場から眼と鼻のところにあるこのホテルなら安心なのである。
 
 早めに床につく。興奮しているせいか、なかなか寝付けない。窓の外はひっそりとしていて、古い町並みだけが続いている。ふとベートーベンやシューベルトが、角を曲がって、こっちにやってくるーーそんな錯覚にとらわれる、ウィーンの五月の宵であった。

 写真は、今回の「足跡?」とオーストリアの鉄道のフリー切符です。


[No.4434] Re: ユーレイルパスを持って 23(終) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/03(Sun) 18:45
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唐辛子 紋次郎さん

> そんな昔の切符(お城の入場券かな?)が、破れはしていても、チャンと取ってあるのはスゴイことだね。(@_@。

 はい。なんでもスキャンして保存しています。
 
 下手な写真より、こっちのほうが思い出になります。

>  あっしなど、1年もたたないうちに行方不明。云ってみれば、マーチャンの家は、国立でこそないが、私立の古文書館みたような紋だね、

 はい。私、メロウ伝承館の世話役ですから。どうしても「保存」が好きなのです。

> >  次は翌年1978年の「ウィーンと、そこからの旅」をお送りします。
>
>  楽しみにしてます。(^^♪

 ありがとうございます。ご期待ください。


[No.4433] Re: ユーレイルパスを持って 23(終) 投稿者:唐辛子 紋次郎  投稿日:2016/04/03(Sun) 10:08
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そんな昔の切符(お城の入場券かな?)が、破れはしていても、チャンと取ってあるのはスゴイことだね。(@_@。

 あっしなど、1年もたたないうちに行方不明。云ってみれば、マーチャンの家は、国立でこそないが、私立の古文書館みたような紋だね、

>  次は翌年1978年の「ウィーンと、そこからの旅」をお送りします。

 楽しみにしてます。(^^♪


[No.4432] ユーレイルパスを持って 23(終) 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/03(Sun) 07:36
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 ユーレイルパスを持って 23

 ホテルをチェックアウトして、ミュンヘンから、ローカル線でオーバーアマガワまで。
 このあたりも、オーストリアとの国境に近いのです。
 ここは、10年に一度「キリストの受難劇」を村人の手で上演することで有名です。 
 このイベントは、17世紀、ヨーロッパに壊滅的な被害をもたらした「ペスト」の被害がこの村では少なかったことに感謝してはじめたもので、それ以来ずっと続いているのですね。(この10年に一度というのがいいですね。次は2020年にやります)。
 この村の特色はもう一つ、木工細工―――置物や鳩時計などの産地としても有名です。いまでも職人さんたちの手づくりと聞いいます。
 そして、昔は村で作った細工物を行商しながら、行先の町や村で「僕達、来年、受難劇をやります。どうぞ見に来てください」と宣伝して歩いたのですって。

 続いて行ったリンダーホーフ城は「ルートヴィヒ2世が建設した城の中では唯一、完成した建造物」と言われていますが、知名度から言うとリンダーホーフ城より「ノイシュヴァンシュタイン城」のほうが有名です。
 ベルサイユのトリアノン宮殿をお手本にして建てられたこのお城は、ロココ様式で1878年に完成しました。ルイ14世に心酔していたルートヴィヒ2世。―――城内はフランス風でした。
 対人恐怖症で、発達障害があったと言われているルートヴィヒ2世はここで空想の世界に生きていたのでした。たった一人で、からくり仕掛けのある食堂で架空の晩餐会を楽しんいたルートヴィヒ2世―――お城のなかは豪華、環境も素晴らしいだけに、余計に「哀れさ」を感じてしまいます。
 「自分が死んだら、この城は壊してくれ」という遺言は無視されて、現在も、世界中からたくさんの観光客が集まってきています。
 この有様をみたら、きっと彼は頭をかきむしって「やめてくれっ。みんな帰ってくれ」と叫ぶに違いありません。

 1977年の私の旅もこれで終わりです。そしてこの旅からも、たくさんのすばらしい経験をもらうことができました。

 次は翌年1978年の「ウィーンと、そこからの旅」をお送りします。


[No.4431] ユーレイルパスを持って 22 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/02(Sat) 06:48
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 牧師さんとの出会い その2

 「ああ、コーヒーのお代わりはいかがですか。お注ぎしましょう」といってくださり、話は続きます。
 私は、日本の方が好きなのです。小さい時に母が亡くなりまして、私は乳母に育てられたのですが、その乳母が日系人だったのですね。立派な人でした。毎年、母の命日には、花輪を持って一緒に母の墓に参ってくれました。
 いえ。私は、スエーデン系です。が偶然ですが、娘が、いま、ニューヨークで日系企業の日本人社長の秘書をしています。どうも、日本にご縁があるようです。
 ―――などと、僅か30分の食事時間にいろいろな話をしました。

 私は英語はダメなのですが、だいたい「牧師さん」や「小学校の先生」などの方は、ゆっくり、はっきりお話になり、都度、相手の反応を見ながら、別な言葉に置き換えたりしながら話を先にすすめてくださるので、とても助かりました。

 そして、住所を交換して分かれました。
 そのあと、手紙のやり取りをつづけていましたが、あるとき「あなたは、ヨーロッパが好きなようだが、一度アメリカへ来てみなさい。粗末な家ではあるがよかったら牧師館に泊まってくれてもいい。ヨーロッパから、アメリカから、そしてアジアから世界を見ると、立体的に世界が見えるかもしれないから」とありました。翌年、厚かましくも夏に休暇をとって一週間ほど牧師館にステイしました。その時のことも、また書かせていただきますね。

(写真は、そのあとで行った、オーバーアマガワの町です)


[No.4430] ユーレイルパスを持って 21 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/04/01(Fri) 06:54
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 牧師さんとの出会い その1

 翌日、ガルミッシェ・パルテンキルへンのホテルを後にしてミュンヘンに行きました。
 すっかりお友達になったホテルのオトウサンが荷物を持って駅まで送ってくれました。
グローブのような大きな手と握手して分かれました。

 その日は、ミュンヘン市内を見物して、翌日「フレスコ画に彩られたオーバーアマガワ」「リンダーホーフ城」をみて来るつもりでした。
 しかし、当時からローカル線は本数が少なかった。なんとか6時45分発の列車に乗りたい。しかし、いくら朝の早いドイツでも、朝食は6時半から。ああ折角の朝食が食べられない。でも、ダメモトでレセプションのオネエサンに頼んで見ました。「じゃ、6時に用意しましょう」と言ってくれました。

 翌朝、広い食堂の隅のテーブル2つに、明かりが灯り、コーヒーカップとお皿が置いてありました。隅のテーブルには、すでに誰かが座っていました。挨拶をしますとその方は「お一人なら、こっちのテーブルにいらっしゃい。ご一緒にいただきましょう」と声をかけてくださいました。みれば、牧師さんの服を着た60歳くらいの方でした。「アメリカのコネチカットのルーテル派の教会の牧師をしています」と自己紹介されました。「仕事でヨーロッパへ来たついでに「キリストの受難劇」で有名なオーバーアマガワへ行きたいと思いまして」と説明してくれました。


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