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[No.4520] カール・レイモン 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/11(Wed) 04:35
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函館には、カール・レイモンのハムやソーセージがあります。
本場の味、大変おいしいですよ。 なにしろドイツのマイスターのつくる製品ですから。

カール・レイモンさんは年をとってきたら
ドイツにいる娘さんが,ドイツに帰ってきたらと声をかけたので
ハムやソーセージの製造や販売を譲って
ドイツに帰っていきました。

大勢の函館市民が見送ったそうです。

ところがドイツに行ってみると、知らない人ばかり、孤独で、毎日が退屈で
とうとうやっぱり函館がいいと思って、函館に戻ってきました。

すると、またも函館市民は大歓迎で迎えたとか。

ドイツのマイスター、カール・レイモン
http://www.raymon.co.jp/about/

私は函館に戻ってきたカール・レイモンさんと
ある人の紹介で会って話をしたことがあります。


[No.4519] 冬の根室本線狩勝峠のSL 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/10(Tue) 17:38
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> >むかしの難所の狩勝峠を根室本線の列車が走った頃のことを知っている人は
> >もう少なくなったことでしょう。
>
> >かつて 北海道の中心札幌から帯広や釧路に行くには
> > 札幌−(函館本線)−滝川−(根室本線)−富良野−新得−帯広−釧路
> >という列車の旅でしたが
> >いまは
> > 札幌−南千歳−(石勝線)−トマム−新得−(根室本線)−帯広−釧路

>「日本三大車窓」というのがありました。
>根室本線の狩勝峠と篠ノ井線・姥捨駅 そして肥薩線の矢岳越えです。

この狩勝峠とは、石勝線の新しい狩勝峠ではなく
それ以前の難所だった狩勝峠のことです。

ここに
堀越 庸夫氏の昭和41年3月の根室本線狩勝峠のSLのすぱらしい写真がありました。
http://locomotivesteam.web.fc2.com/PhotoKarikachi.htm


[No.4518] ヨーロッパのあっちこっちへ 18 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/10(Tue) 06:54
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  今夜の宿は峠の茶店

 駅の近くには大きなホテルもいくつかあり、静かな落ち着いた街である。街の中をパッシリオ川というアディジエ河の支流がごうごうと音をたてて流れている。やがて道は登りになり片側はブドウ畑になっている。日差しは一段と強くなって汗ばむほどだ。やはりここは北ヨーロッパの人たちが憧れたアルプスの彼方、「レモンの花咲く国」に属するのであろう。

 ブドウ畑に囲まれて白い壁の家がある。「ヤオゼ」という看板が出ている。ヤオゼというのは オストリアでよく使う言葉で「おやつ」のことをいうらしい。成る程、そういえば「峠の茶店」という感じの家だ。
 ブドウ棚の下のテーブルで四、五人のグループがお茶の時間を楽しんでいた。団子や甘酒こそないが大きなケーキに挑戦しているようだ。ブドウ棚越しに緑深い町、そしてそのむこうにはチロルの山なみが見渡せる。こんなところに泊まれたらさぞ楽しいだろうなと思っていると、なんとレジの上に「ZIMMER」なる札がぶら下がっているではないか。喜び勇んで建物の中にはいっていった。
 若い奥さんに案内された部屋は壁もシーツもまっ白、カーテンだけが真紅のビロード。窓の外には、さっきブドウ棚の下でみたのと同じ風景が広がっていた。宿貨はドビヤッコのおばあさんのところより300円程高い。バス、トイレはないが洗面台は何時でもお湯が使える。熱いお湯で身体をふいてさっぱりすると思う存分昼寝を楽しんだ。窓からは涼しく爽やかな風が入ってくる。


[No.4517] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/10(Tue) 04:24
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これは函館駅です。

新幹線開通の約1年前なので
ぼつぼつムードをもりあげていました。

> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。

夏には
函館まで新幹線に乗って行ってみるつもりです。


[No.4516] ヨーロッパのあっちこっちへ 17 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/09(Mon) 06:55
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 メラノヘむかう

 いよいよ、今回の最終目的地メラノにむかう。ボルザノからは支線に乗り準えて三、四十分といったところ。ここのホームには連絡階段がないので、線路の上を歩いて列車にたどりつく。
 ここメラノはチロル地方の領主の居城があったところ、すなわち古都である。といっても山深いことろゆえ、そんなに華やかな都ではなかったであろう。1363年には、殿様がハブスプルグ家に領地を譲ってしまい、チロルの都は1420年にはインスブルックに移っているので遠い昔の話である。

 しかし、保養地としてはヨーロッパではつとに知られたところだとガイドブックに書いてある。単に山紫水明の地というのであればチロルはどこもそうである。ここは、これに加えてアルプスの南斜面に位置しているため気候温暖で晴天の日が多いことが一段と人気を高めているとのこと。また、こういう天候が幸いしてデザート用フルーツの産地としても有名なのだそうだ。なるほどそんないいところをイタリアにとられたのではオーストリアとしても諦め切れないであろう。
 この地に惹かれた理由の一つは、海外旅行が一般化される以前に書かれた、津田正夫さんの「チロル案内」を読んだためである。著者はチロル、なかでも南チロルを心から愛していた。その気持ちが読者の私をここまで連れてきてしまったのである。


[No.4515] 国木田独歩と空知川 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/09(Mon) 05:13
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若き日の国木田独歩は、(愛する信子と一緒に北海道開拓の仕事をしようと)原始林のつづく空知地方に来て
やがて東京に帰ってから「空知川の岸辺」という紀行文を残します。

国木田独歩と空知川
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/10chisui100/tryuikishi/t1_05_07.html

許されなかった信子との恋愛そして同棲
信子の失踪により、独歩の恋愛は終わります。
 あの黒光はのちに信子の勝手な行為を批判していますが、この件はいつかどこかで書きましょう。

独歩の印象に残った空知川の風景というのは赤平市にあるのですが
対抗上というのか滝川市に滝川公園(実は滝川市が管理する砂川市にある小公園)をつくったようです。

砂川市の滝川公園
http://www.kitakaido.com/sorathi/nakasorathi/sunagawa/sunagawa_12.html

しかも、この滝川公園には石川啄木の空知川を歌った短歌の歌碑まである。
何も知らないでこの歌碑を見た人は、ここまで独歩や啄木が来たんだと思ってしまう。

少なくとも石川啄木はこの地には降りていないでしょう。
啄木が小樽から釧路の新聞社に勤務するため移動したときは
小樽で妻子と別れ、そのとき一緒だった白石社長は用事があるため札幌で降りて,啄木の方は姉の夫が岩見沢駅の駅長だったから岩見沢に泊まり、翌朝ひとりで旭川まで行き
夜になると札幌からの白石社長と宿で合流し,翌朝二人は富良野経由で狩勝峠を越えて帯広、釧路と列車の旅をするのです。
 だから,空知川を見たのは富良野から先のことです。たぶん車窓から見える川を空知川だと白石社長が教えてくれたのだと思います。

   福地順一:石川啄木と北海道 その人生・文学・時代  鳥影社 2013

こちらに現地の地理をふまえての良い解説があります。
http://d.hatena.ne.jp/Mr-Blockhead/20060901/p1


> > あの石川啄木は空知川の短歌を詠んでいますが
> > 滝川から富良野までの間で車窓から空知川が何度も見えるのですが
> > 実際には,啄木は富良野から新得の間の車窓で空知川を見たようです。

>   空知川雪に埋れて鳥も見えず 岸辺の林に人 ひとりゐき

> 滝川−赤平−芦別−富良野
> この間の鉄道では空知川は何度も車窓から見えるのですが
> 当時この鉄道路線(根室本線の一部)はまだできていなくて
> 啄木は 滝川−深川−旭川−富良野−新得 と鉄道の旅をしたのです。
>  函館本線、富良野線、根室本線

> したがって,啄木は富良野から新得の間の車窓で空知川を見たと思われます。

>   空知川流域(鉄道路線との関係がよくわかる)
> http://river.longseller.org/rc/8101030250.html

> 啄木は小樽から釧路の新聞社に勤務するため
> 函館本線で移動して、旭川の宿に泊まり
> 夜になって合流した白石社長に伴われ翌朝
> 富良野、新得、帯広と経由して釧路に行ったのでした。


[No.4514] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/09(Mon) 04:24
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> 函館新幹線ができたら、すっかり鉄道状況が変わってしまいました。
> たとえば、青森−函館を結ぶ津軽海峡線の特急列車もなくなってしまいました。

> いまはもうなくなってしまった
> 青森駅からの夜行列車で
> 津軽海峡トンネルを通って
> 北海道に雪を見る旅をしたことがあります。

札幌から特急列車で函館まで来ました。

函館駅は終着駅スタイルです。
ヨーロッパでは、この方式の駅はよく見かけます。
  ウィーンやフランクフルトやパリで。

スイッチバックになっている。


[No.4513] Re: 青森駅から夜行列車で北海道へ雪見に 投稿者:男爵  投稿日:2016/05/08(Sun) 13:37
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札幌に泊まったのは
駅近くのホテルでした。JR関係のホテル

朝食は無料サービスという
例のホテルチェーンみたいな朝食でしたが。


[No.4512] ヨーロッパのあっちこっちへ 16  投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/08(Sun) 06:56
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  成る程、イタリア料理はおいしい

 もはや、お昼である。にわか成金としてはなにかおいしいものをおなかにいれたいところである。いそいそと街へ出て行った。
 駅からほんの、四、五分のところに、花の咲き乱れるお庭がある。その奥に誰もがはいってみたくなるようなレストランがあった。どうやらホテルのレストランらしい。「HOTEL LUNA MONDSCHEIN」と伊独両語の看板が出ている(お月様ホテルです)。
 しかし、料理は本格的なイタリア料理で、ワインのおつまみはグリシーニと呼ばれる鉛筆のように細いパンであった。 パキっとしていていくらでも食べられそう。なにより、印象に残ったのはラザーニャで、あつあつの中身が香ばしい焦げめの ついた皮に覆われているところがなんともいえず美味であった。且つ、これだけで十分お腹が一杯になった。
 にわか成金さんは昼だというのに、ロゼなんか頼んで、時間をかけてゆっくりと食事をしたのであった。

 やはり、ドイツ語圏であっても、本場の「イタ飯」はひと味違うな、と思った。
 当時は日本には、まだあまり本格的な「イタ飯屋さん」はなかったので、大いに感激したのかもしれませんが。


[No.4511] ヨーロッパのあっちこっちへ 15 投稿者:マーチャン  投稿日:2016/05/08(Sun) 06:51
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 ヨーロッパのあっちこっちへ 15

 チロルの谷をバスがゆく

 そうこうしているうちにバスがやってきた。バスで面白かったのはワンマンでなく車掌、しかもれっきとした若い男の車掌を乗せていたことである。それほど乗降客がいる訳でもなく、それほど、危険な山道を走るわけでもない。げんに、ドイツ、スイス、オーストリアの山中を走るポストバスは今まで見た限りすべてワンマンであった。 やはりこれはイタリアの失業対策に由来するものであろうか。

 バスはブレッサノーネ、キウザなど途中下車したい気持をおさえるのが難しい程、可愛しく、美しいチロルの山間の町や村を通っていく。この道は深い谷になっていてイサルコ川に沿った道の両側はバスの窓からは見えないほど高い山なみがつらなっている。こんな深い道を当時のひとびとは馬車で旅したのであろうか。

 でも、私はいま一つ、自ら組んだこの旅程に満足していない。「いつかイタリアへいく時はブレンナー峠を越えていく。かつてゲーテもモーツアルトもそうしたように」と、これはずっと以前から心に決めていたことであった。しかし、今回の旅程ではリユブリアナをいれるなど、かなり欲張ってしまったのでブレンナー峠の上に立つことはできなかった。これはやむをえないのである。
 道の両側は少しずつ開けてきて、約二時間後、バスはボルザノの街に着いた。

 まず、駅の両替所にとびこんでリラを手にいれた。とにかく、当時でも日本円の四倍ぐらいにはなったので、すっかりお金持ちになったような気がした。ついでに、二日後のローザンヌまでのTEE(ヨーロッパ横断特急)、シザルパン号の指定券を買っておいた。ちなみに、シザルパンは古代ローマ時代の「北イタリア」地方の呼び方にござりまする。当時のTEEには「ヘルベチア号」とか「ラインゴールド号」とかヨーロッパ的な教養がないと理解できないような難しいお名前ばかりが並んでおりました。


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