画像サイズ: 638×424 (44kB) | シャーロットタウンの宿は、The Islander’s Motor Lodge という、今の日本の感覚でいうところのビジネスホテルのようなところでした。特に問題はないのですが、いかんせん、レストランがついていないのです。そして、近くに飲食店や食品店もない。お腹の空いた私は、食べ物屋さんを探して歩き回っていました。そのうちにオフイス街というより霞が関の官庁街のようなところに入り込んでしまいました。日曜日だったこともあり、辺りは真っ暗、人通りもありません。間違っても食堂が営業していそうにありません。
気が付くと、後ろからクルマの音がします。振り返るとパトカーです。中からお巡りさんが出てきて「アンタは、どこへ行きたいの」と聞きます。挙動不審と見られて職務質問されたのでしょうね。でも私は助かりました。「実は、夕食を食べたくて食堂を探しているのです」と答えますと「パトカーに乗るように言われました。そして、相棒のお巡りさんと、ゴソゴソ話をしているのです。話し終わると私の方を見て「アンタは、何が食べたいの。カナディアン・クイジーンでいいのか、それともフレンチ? チャイニーズ?」と聞きます。「何料理でもいい、ここから一番近いところがいいです」と答えました。 パトカーは、私を乗せたまま、Uターンして、いくらか賑やかな通りに出ました。そこに小さい飲食店があり、テラスで、数人が食事をしていました。ポリスは私をここで降ろし「いいか、40分したら、迎えに来るから、食事を終わっても動かないでここで待っていなさい」と言い置いて何処かへ行ってしまいました。 料理は想像していたより美味でした。もしかすると「クラムチャウダー」という料理かもしれません。魚介類と野菜の入ったホワイトシチューのようなものでした。デザートは、薄いコーヒーとスグリのパイです。お腹いっぱいになり、お値段もリーズナブルでした。そして迎えに来てくれたパトカーで宿に送っていただきました。親切なお巡りさんに最敬礼っ。日本のお巡りさんだったらこういう時にはどうするのかしら。 |