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句集巣鴨・11

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編集者

通常 句集巣鴨・11

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/9/17 20:10
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 昭和二十三年・その七

 
  梟めく女を闇にやり過ごす                    中庭 酔花

  秋立つ日姉再婚をうべなひぬ


  ながき日や凝視許さず「死」といふ字              吉永 跣子

  天の川たれ?る街の灯が暗い


  獄をうつ雷雨のはげしかれとさえ                 樽本 事耒

  獄の秋母のたよりは待つとのみ


  死刑囚房にて(二句)
  讀経の小暗き牢や冬の雨                     上新原 子鳴子

  牡丹雪降る地面のみ見てをりぬ


  マンゴーの花散る下の首実験                   白井 宏樹


  短夜や壁を隔てし話し聲                      寺田 夢袋


  大扉いでて世の人春めきぬ                    渡辺 風士春


  香港(一句)
  春霞あの島もまた古戦場                     小畑 照庵


  初夏や風とほりぬく青疊                      高橋 丹


  陽炎を立ててクルーは溯りゆく                  野田 日進


  石床の四つ折毛布雨季寒く                    松山 翠巒


  憂き朝や妻と別離の瞳に薔薇                   三上 木草子

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