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句集巣鴨・21

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通常 句集巣鴨・21

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/9/28 9:03
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 昭和24年・その10


  面会(一句)
  鉄窓を越す脂粉の香秋凉し                  金広 朱雀

  秋燈下うつろに指をならしけり                 塚田 静萃

  朝霧をどよもし街の列車發つ                 小川 青村

  糸杉を渡る朝風秋立ちぬ                    田中 熊太郎

  捨ててより眺むる菊の蕾かな                  内藤 芭里  

  たたずめば雪くるくると吾れに舞ふ               布施田 風志

  山の昏れ木の実の日向子等集ふ                安田 天橋

  盗み柿貰ふてもどる牢の月                   加藤 三之輔

  見送りの人寒々と汽車動く                   谷 南風

  家郷なし窓に時雨の音を聞く                  酒瀬川 気涼

  外套を膝に残る日数へ見ぬ                   内田 丘夫

  獄窓に立ち見る冬の星凄し                   小笠原 盧山               

  独房(ひとや)灯の次ぎ次ぎ消えて寒の月           栗原 夢岳

  梧桐の落葉だまりや陽のぬくき                 西田 紅櫨

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