句集巣鴨・19
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編集者
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昭和二十四年・その8
襟立てて行くそびらより春の雷 谷山 言人
書に倦みて凭れば冷たき梅雨の壁
菊白く天主は金にかがやけり
死刑より減刑されて(二句)
身に浴びて獄庭に春めく陽のまぶし 上新原 子鳴子
春めくや放馬のごときわが心
常のごと静かな獄のクリスマス
鉄塔を掃く兵見えて秋立ちぬ 鈴木 紫鳳
兵走る獄廊闇の颱風裡
夏服の子の目なじまぬ網戸越し 結城 秀湖
爽かに立つ楼上に富士白し
涼風を見やりて鉄の房に入る 荒木 二葉
頂に凧ひそみゐる冬木かな
樹々芽ぐみ帰心はるかに子を語る 宮城 南燈
水温む流るる雲を手に掬ひ
敗戦回顧(一句)
飢え飢えし兵土間に臥し蝿の群 宝田 蝶風
裏屋根に夜も雫して春近し
月白に獄壁の落書浮かび出づ 横田 春歩
爪で書く今年の獄の壁暦
町盡きてクロトンの垣盡きにけり 山本 豊泉
(註 クロトンとは植物の名)
ふれし手に実ははじけたり鳳仙花
石の床落葉もたたけ蟲も泣け 野田 日進
南海や朧をたたむ鱶の波
蜩に鳴かれすべなし鉄格子 太田 都塵
生命得し友は秋光たのしみて
雨季明けて石床づれの癒え近し 渡辺 木舟
船遲れ船遲れつつナンカ熟る
(註 ナンカとは南方の果物)
いざさらばインドネシャよ太陽花(マタハリ)よ 神住 童子
ジャワ富士に告ぐる離別の魂祭
蟲の夜を哀し苦闘のにじむふみ 鈴木 南潮
コスモスにふれつつ担架運びけり