句集巣鴨・50
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編集者
居住地: メロウ倶楽部
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遺作・その四
故篠田 喜世法
プロペラ船瀞八丁の青嵐
青嵐に眞紅のヨット潮碧く
番宿の爐圍の葛切る飛騨乙女
峠茶屋馬追ひ炉端駄馬飼抹
鳶は舞ふ昆虫山茶花に走り飛ぶ
豔牀の妓紛華の華街松の内
晦瞑のほぐれて眞紅初日の出
舞初め妍倡の蜲蚫青疊
雛を呼ぶ親鶏やさし草萌えて
蹣跚とカストリ横町猫の恋
入学や母と母とに幼どち
春風や沟くれ鬼の町魚群来
馬乗りの吾子の重さや春眠し
鼻つまむ吾子の笑ひや春眠し
退院の吾子抱へ行く斗魚鉢
青桐の木肌の光春近し
ドライブや車窓に黄蝶片はれて
春雷や戯れ合う小犬つと離る
目と口を列べて目高並びゆく
種播いて二鍬かけて緩りゆく
雛筐の文字古りたり母老いぬ
逝く囚友や故國は今宵雛祭り
獄中(十六句)
鉄窓鉄窓に思ひ出咄月朧
春眠の浮世一尺石の床
飛び込みし子雀撫でて放しけり
マンデーに飯にジャランに一日逝く
野鳩鳴く椰子園の朝静かなり
微風に揺ぐ椰子葉に夫婦鳩
スコールの晴れて光れる丘の草
スコールや一列縦隊群あひる
スコールや隣のカンポン日カンカン
蚊喰鳥織り舞ふ華街サッテ賣り
霧揺ぐ耶蘇花のカンナ新なり
ああゆかし知足の死刑囚の日向ぼこ
髯面に紫煙ほそぼそ獄の春
驕る凧敗れて流る遠見椰子
恋猫の獄塀巡り夜もすがら
春眠や怨憤もなし石の床