句集巣鴨・47
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編集者
居住地: メロウ倶楽部
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遺作・その一
故深谷 杏翁
祭礼や金の屏風に獅子頭
ハイキング祭の村を通りけり
欄干にのしかかる子や緋鯉跳ね
新刊書ふところにあり生麦酒
熱燗に貧乏揺ぎの影ぼうし
氷上に高梁桿の大焚火
灯に移す竈の燠(おき)の煙かな
燃え盛るマントルピース裸婦の像
休戦のラッパ山野を覆う焚火かな
家計簿の吸取紙や年の暮
砂山に日向ぼっこの人一人
紫の文箱の紐や水仙花
山茶花の垣に人あり療養所
武者繪凧糸目十六大うなり
吾子が抱く埃及模様の大手鞠
寒紅や京で京紅小町紅
大寒や友禅晒す加茂の水
寒月や猪嚇しの水太鼓
福耳の娘十九の厄拂ひ
手鏡の青貝細工こぼれ梅
羽子板の押繪の金糸純ひけり
サーカスのピエロの嘆き春寒し
犬連れて利根の夜舟や春寒し
猫柳雪解出水の噂かな
追東風にラストスパートテープ切る
のろ狩のオロチョン若し春の風
木琴を叩く少年春の雨
新墾田(あらきだ)の木の根草の根春の雨
春眠や紺天鳶鵞絨の夜着衿
チェックする相聞の歌春の灯に
春灯や浮世繒の怢色褪せて
雛壇にフランス人腰かけて
カンテラに青葉若葉の植木市
時うつり女新し古代雛
薫風や航空便の家信来る
雨漏りの雫に守宮尾を曲げて
群外れ走りゐるなり守宮の子
守宮去ってうつろ心に雨をきく
石の床足に冷たし雨期に入る
老囚や雨の長夜を酒談議
年迫る異國の獄の夜啼鳥
審く人審かるる人年の暮
わが運命ここに迫りぬ年の暮
押送の手錠冷たし年の暮
逝く年や獄に子の歳数へけり
牢番の仇名おもしろ日向ぼこ
裁かれて残る命を日向ぼこ
同囚の土人と語る日向ぼこ
初夢の舞台は椰子に雪が降る
初御空鉄窓三尺茜雲
初鶏を獄のしじまに聞きにけり
雀の子チョンチョンと鉄格子