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[No.16421]
池田光雅:朝から晩までローカル列車三昧
投稿者:男爵
投稿日:2011/01/13(Thu) 05:58
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池田光雅:朝から晩までローカル列車三昧
買い物風のおばさんが荷物を座席に乗せていたので「ここあいていますか」と声をかけて座る。いいトシをして常識のない人が増えている。
近くに立っている学生は、しきりにコンコンと軽い空咳をする。若者の間に急速に蔓延している肺結核の典型的な症状なので気味が悪い。
高崎から水上に向かう列車の中での風景。新前橋で三両編成になると同時にドアが半自動になる。降りていった女高生は、テレビが伝えていた「埴輪スタイル」だ。スカートだけでは足が寒いので、下にぴっちりしたバミューダ風のズボンを重ね履きしてこの名があるそうだが、なんとも珍なる装束である。
新津から酒田に行く列車が新発田駅に停まると、日曜なので普段着でミニスカートの女子高生が乗ってくる。上州の「埴輪スタイル」とは対照的である。
三江線は三次まで二時間四十一分、トイレなしの列車はつらい。この著者は水断ちをしてなんとか走破した。途中、ホームにトイレのある駅もあるが、乗務員に声をかければ対応するといっても、子連れか病気の年寄りなら声をかけるかもしれないが、そうでない乗客は声をかけるのははばかられるだろう。
只見線のローカル線は青春18切符の客ばかり。
それでも、枯れ木の何とかでからの列車を走らせるよりはいいだろう。
ーーーーーーーーーーーーー
なにやら
宮脇俊三の鉄道レポートのシリーズを思わせる文章で
きっと影響をうけたのであろう。
自分でも乗ったことのあるローカル線の文章を読んでいると
当時のことが思い出されて面白い。
冬の旅はけっこう過酷だが車窓の景色も夏などと違ってまた興味深い。
雪崩とか崖崩れのひんぱんに起きそうなところに、道路や鉄道がつくられているのを見ると
建設当時の苦労が偲ばれる。
[No.16420]
Re: 安藤優一郎:大名行列の秘密
投稿者:男爵
投稿日:2011/01/12(Wed) 20:56
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大名行列は将軍も例外ではない。
将軍家茂は東海道を行列して京都に着いてから、大阪城に入り長州征伐の本拠地としたのだが
結局家茂は大阪城で病死して江戸に戻られなかった。
この将軍家茂の東海道行列を来日したシュリーマンも見物している。
外国人が将軍の行列を見学している錦絵が残っている。
大名行列は費用がおどろくほどかかったので、各藩は経済危機に陥った。金を貸した商人たちが大名邸に押し寄せたし、増上寺も実は金貸しをしていたので僧侶たちが直訴に及んだ。これはさすがに幕府でも問題となり、増上寺は幕府の叱責を受けた。
こんなことが続き、大名の経済を救うため、幕府は江戸在府期間を1年から半年に減らした。
それは海外の侵略の恐れが出てきて軍事力の増強をはかるためであった。
大名は少し楽になったが、江戸の経済は悪くなった。
参勤交代の緩和に伴い、江戸に置いた大名の妻子の帰国を許した。
こうした処置は、諸大名の自立性を高め、幕府権威を失墜させることになっていった。
そして宿場町の宿屋も飲食業者も経済的にきびしくなった。
大名行列は、幕府の権威を高め、諸大名の力をそぐ目的があったが、経済的事情で続かなくなり、大名行列の縮小となり幕府の権威は低下して、ついには明治維新となるわけだが、現代の町おこしとして、大名のキャラクターとしての再発見、あるいは大名行列をモデルとした行列をイベントとすることなどが全国各地に見られることで、大名行列の意義のひとつが現代も生きているのではないかと著者は結んでいる。
[No.16419]
Re: 安藤優一郎:大名行列の秘密
投稿者:
投稿日:2011/01/12(Wed) 17:26
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> 最後の広島藩主浅野茂勲(しげこと)(明治になり改名し長勲ながこと)は20代後半で明治維新を迎えたが
> 江戸の社会風俗の記録者として知られる 三田村鳶魚 (みたむらえんぎょ)の質問に答える形で
> 大名時代の日常を語った。
寝所に入っても、警護の不寝番が座っていては、殿様はゆっくり眠られない。
当然睡眠不足になる。参勤交代では数日から十数日かかるから、どこかで睡眠不足を解消しなければならない。
どこで睡眠を補うかというと、それは駕籠に乗ったときである。駕籠の中で眠るという。
しかし、駕籠の乗り心地といえば、駕籠の中に薄い布団が敷いてあるくらいなので、あんまり楽ではなかったと浅野の殿様は述べている。
参勤交代の大名行列は一日にどれくらい歩いたか、どうやら平均32〜36キロぐらい歩いたらしい。
盛岡藩南部家の場合、盛岡から江戸間で11泊12日もしくは12泊1日の旅だったという。平均すると一日に43〜46キロ歩いたことになる。
盛岡ー花巻ー水沢ー神成ー三本木ー仙台ー大河原ー福島ー郡山ー白河ー佐久山ー宇都宮ー杉戸ー千住ー江戸
大名行列には警護の武士だけでなく、殿様専任の料理人もメンバーに加わっていた。
宿場の本陣に行列が到着すると、料理番が台所に入って調理する。調理が終わると、料理の責任者である台所奉行がまず毒味する。
それからいよいよ、殿様の御前に出されることになるが、今度は殿様の毒味役による再度のチェックが入る。毒味役は実際は近習が毒味をしていたようだ。
二重のチェックを受けた後、ようやく殿様は箸をつけることができた。
こうして毒味された食べ物は、味がまずくても一言も言えない。何か嫌いなものが出たら無理して飲み込むこともある。
事前に希望を聞かれるが、出てきた料理が口に合わなくても、出されたものは食べないと、料理人の責任問題に発展するから残さず食べることになる。
量も決まっていて、それを毎日規則正しく食べることになる。
この本には携帯用の風呂と携帯用のトイレの説明もありました。もちろん殿様専用です。風呂は沸かすのではなく、お湯を運んできて風呂としたようです。
[No.16418]
安藤優一郎:大名行列の秘密
投稿者:男爵
投稿日:2011/01/12(Wed) 12:57
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三百以上ある大名が、半数は江戸に1年いて、次の1年は国許に帰るのだから
その都度江戸は大名行列が出たり入ったりしただろう。
宿、食べ物、衣料品、そのほかの生活用品を揃えたり、交通整理などと
大変だったろうと思われる。
最後の広島藩主浅野茂勲(しげこと)(明治になり改名し長勲ながこと)は20代後半で明治維新を迎えたが
江戸の社会風俗の記録者として知られる 三田村鳶魚 (みたむらえんぎょ)の質問に答える形で
大名時代の日常を語った。 その回顧録は面白い。
参勤交代時、道中は本陣に泊まる。枕元の床の上には軍器が並んでいる。
殿様が眠っている傍らで小姓が二人座っていて、本を読みたてている。
ありふれた盛衰記とか太平記というものを読むので、やはり眠いから
ひとつのところを二度読んだりしておかしくもあるが、枕元で読んでいられるのでなかなか眠れない。
小姓は殿様の警備役なので不寝番として二人座っているわけである。
寝込んでしまっては夜襲を受けたら殿様を守られないか、起きていないといけないのである。
だから、殿様の寝所は一晩中明かりがついている状態だった。
小姓たちは盛衰記や太平記を朗読していた。彼らが眠らないようにという配慮であろう。
しかし、殿様としたら、明るい上にそばで朗読されては気になって眠りたくても眠られなかったであろう。 殿様にはプライバシーはなかったらしい。
[No.16417]
今日は何の日・1月12日
投稿者:
投稿日:2011/01/12(Wed) 05:33
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みなさん、今日は
今日は何の日、1月12日
スキーの日
スポーツ用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノが1994(平成6)年に制定。
1911(明治44)年、オーストリアのレルヒ少佐が新潟県の高田陸軍歩兵聯隊の青年将校にスキーの指導を行い、日本人が初めてスキーを行った。
桜島の日
1914(大正3)年、鹿児島県の桜島で、史上最大の大噴火が始った。
35人の死者を出し、流出した熔岩によって対岸の大隅半島と地続きになった。
1874(明治7)年 板垣退助らが日本初の政党・愛国公党を結成
自由民権運動を開始
1928(昭和3)年 大相撲実況ラジオ放送が開始。放送時間内に終了させる為に仕切りに制限時間が設けられる
1946(昭和21)年 第1回国連総会で安全保障理事会が成立
1954(昭和29)年文化財保護委員会が奈良市・大和郡山市の平城京跡の発掘を開始
1962(昭和37)年 宮中の歌会始が初めてテレビ中継
今日の誕生日の花:カンザクラ
花言葉:気まぐれ
今日の一句:雨雫よりひそやかに寒桜 稲畑汀子
出典は今日は何の日、毎日が記念日
http://nnh.to/
及びNHKラジオ深夜便から引用しています。
[No.16416]
Re: 脇山太介:家出人の捜し方
投稿者:
投稿日:2011/01/11(Tue) 20:49
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> 男爵さん。おめでとうございます。まいど。
Toshichan おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
> > 家出というのはひとつの現実逃避と考えられる。
> 笑いながら言う。
> > 「まぁ、私が家出ですって? そうね。家出もいいかもしれない」
>
> Toshichanも家出できたらね。
> まあ、現実逃避に、メロー見てまんねんがな。世の中、裕福な人が多い、思いますねんわ。
この英語好きシルバー年代女性は
気がつけば、そこは成田だったということですね。
普通の人より気づくのが遅かった。
彼女の時間はゆっくり流れていた。
ちょっと長い散歩だった。
現実逃避が海外旅行だったり国内旅行だったりします。
たまに旅に出るのも、そういうわけでいいのです。
旅に出る暇と経済的条件の整わない人は
メロウの掲示板に参加するのも、合理的な対応と思います。
インターネットは時間と空間を超えるのです。
[No.16415]
Re: 脇山太介:家出人の捜し方
投稿者:
投稿日:2011/01/11(Tue) 14:36
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男爵さん。おめでとうございます。まいど。
> 家出というのはひとつの現実逃避と考えられる。別の世界に逃げ込みたいという気持ちは、当然現実の世界にいたくないという願いからくるものである。
> なぜそのような気持ちになったのかというわけを探し出し、家出人がいま何を実現しようとしているのかという目で見ることが大切なのである。
笑いながら言う。
> 「まぁ、私が家出ですって? そうね。家出もいいかもしれない」
Toshichanも家出できたらね。
まあ、現実逃避に、メロー見てまんねんがな。世の中、裕福な人が多い、思いますねんわ。
Toshichan in Kyouto-fu
[No.16414]
井上和博:時代を喰った顔
投稿者:男爵
投稿日:2011/01/11(Tue) 11:04
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2002年の写真集だが文章もある。
先頭にあるのが
1978年鎌倉の邸で原節子の撮影
以下に主な写真のタイトルを紹介する。
中川一郎と鈴木宗男 因縁の物語
戸塚宏の天国と地獄
"闇将軍"角栄御殿 ある元日の風景
孫に囲まれたクリスチャン政治家・大平正芳
祖父・吉田茂の書の前で腕立て伏せする麻生太郎
駅のベンチでスポーツ新聞に読みふける長嶋茂雄
怪物・江川卓を追いかける、新人時代の原辰徳
熱海1号店で大根をもつヤオハン・和田一夫
ゲーム戦争から脱落した「セガ」を育てた中山隼雄
ソフトバンク創立10年目、33歳の孫正義
風車の前で笑うハウステンボス・神近義邦
Vサインする日本マクドナルドの藤田田
米寿を迎えた元モガ・宇野千代と瀬戸内寂聴
月収二万円時代の知の巨人・立花隆
ゴールデン街でハメをはずすカメラ小僧・篠山紀信
母校東大で特別講義するセゾングループ・堤清二
統一教会が金集めで掘った「日韓トンネル」 (もう廃坑になった)
ロキード事件の黒幕・児玉誉士夫のデスマスク
あとがきで、著者は次のように述べている。
本書で取り上げた人々は、大別して二種類の人間に分けられる。
自分の哲学に忠実に生き、自らの「顔」をつくりあげてきた人。
景気の上昇気流にうまく乗っかって、増えていく個人資産の数字とにらめっこし、哲学をどこかに置き忘れ「顔」をつくらないできた人。
バブル景気以降、後者の「顔」が増えているような気がしてならない。
ビル・ゲイツやダライ・ラマ十四世など海外の写真もある。
長嶋茂雄は野球場でユニフォームを着ると「カンピュータ」と呼ばれた野球人に変身するが、ふだんは、知識が豊富で、きちんと相手の言葉に耳を傾け、論理的に話のできる紳士だという。
多摩川グラウンドの選手行きつけのおでん屋で、江川が昼食事にテーブルに牛乳瓶を5,6本並べているのを見て声をかけると、「体が資本ですから。一本あげましょうか」と差し出されたという。えーさんのコメントが聞きたいところです。
原は生涯打率2割7分9厘、ホームラン382本で立派なものだが、常にONと比較された。
監督としても立派なもの。
[No.16413]
今日は何の日・1月11日
投稿者:
投稿日:2011/01/11(Tue) 05:33
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みなさん、今日は
今日は何の日、1月11日
鏡開き
正月に年神様に供えた鏡餅を雑煮や汁粉にして食べ、一家の円満を願う行事。
武家社会の風習だったものが一般化した。刃物で切るのは切腹を連想させるため、手や木鎚で割ったり、砕いたりする。また、「切る」という言葉をさけて、「開く」という縁起の良い言葉を使っている。
地方によって日が違い、京都では4日に、ほかに20日に行う地方もある。
蔵開き
商売をする家で、新年初めて蔵を開き、商売繁盛を祈る。
塩の日
1569(永禄11)年の、武田信玄と交戦中の上杉謙信が、武田方の領民が今川氏によって塩を絶たれていることを知り、この日、越後の塩を送ったとされている。この話が、「敵に塩を送る」という言葉のもととなった。
1917(大正6)年 満鉄管理の満洲の撫順炭坑で爆発事故。日本人18人を含む坑夫917人が死亡
1930(昭和5)年 1917年からの金輸出が解禁され金本位制に復帰
1964(昭和39)年 伊豆大島・元町の寿司店から出火し強風にあおられて574戸が焼失
1966(昭和41)年 青森県三沢市で大火。424戸焼失
1978(昭和53)年 ソ連の宇宙船「ソユーズ26号」「ソユーズ27号」、軌道科学ステーション「サリュート6号」が、史上初の3つの宇宙船によるドッキング
今日の誕生日の花:コチョウラン
花言葉:幸福が飛んでくる
今日の一句:鏡餅ひらくや潮のみちきたり 林徹
出典は今日は何の日、毎日が記念日
http://nnh.to/
及びNHKラジオ深夜便から引用しています。
[No.16412]
Re: 今日は何の日・1月10日
投稿者:
投稿日:2011/01/10(Mon) 12:03
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みなさん、まいど。
> 今日は何の日、1月10日
> 今日は成人の日です。
> 成人の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法)2条によれば
> 「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としている
昨日と今日とあまり変わらない感じがして、私は式に行きませんでしたが、
毎年違う日というのも、どんなもんでしゃろねー 。
故郷に帰って、出席してもらう、のが主旨なら、1月4日位が良いのとちゃうか?思いまんねんけど
そしたら、訓示する人や会場を整備する人は、御用納め迄にやらんと、あかん。
えらい人の都合でそれは困るのかもーーー。
Toshichan in Kyouto-fu
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