@





       
ENGLISH
In preparation
運営団体
メロウ伝承館プロジェクトとは?
記録のメニュー
検索
その他のメニュー
ログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失

疎開児童から21世紀への伝言 33

投稿ツリー


このトピックの投稿一覧へ

編集者

通常 疎開児童から21世紀への伝言 33

msg#
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2010/7/31 8:37
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 友との絆

 福原弘子 (西前校)

 平成二十年八月十一日、今年も西前小学校赤組の八人が、戸部の藍屋に集まりました。今年は猛暑なのでご連絡だけと思いましたが、皆さんお元気でぜひ集まりたいとのことでした。

 いつの頃からか、疎開問題研究会の展示発表会が伊勢佐木町の有隣堂で行われるようになってから、毎年八月十五日前後の一日、旧交を温めるのが慣習となりました。千葉県の野田からいさんでいらっしゃる方、転居先の三崎の「エデンの園」からはるばる出席の方、それに地元横浜の友人、会えば昨日の続きのように話が弾み、本当に兄弟姉妹のように分かり合えるうれしい仲間です。亡くなった方、健康上の理由で欠席の方、だんだん淋しくはなりましたけれど、とにかく昔の小学生は今も強い絆でつながり、それぞれにしっかりしたものを持っている気がします。

 藍屋での昼食が終わってから有隣堂の催しに参加、きちんと企画された展示と活動にいつも思いを新たにいたします。

 今年は松坂屋(旧・野沢屋)が閉店になるということで、三階の喫茶室で別れを惜しみ、おのおの記念品を求めてから散会しました。今この平和な時代に生きていて、命の大切さ、物があふれている豊かさなど、いろいろ感じる日々ではありますけれど、最近ではエコ、リサイクル、地球間題などが叫ばれてくると、本当に振り返ることの大切さをつくづく思います。

 中学・高校の頃は物がなくて、裏の白い紙を集めては綴じ、黒鉛筆でスペルの練習をした上にまた赤鉛筆で書き尽くすことなど当たり前で、わびしいとも思わずに乗り越えてきました。
 
 今は夜はゆっくりと布団の中で「ラジオ深夜便」を聞きながら眠ることができ、ありがたい限りです。これからも一日一日を感謝の気持ちで生きて、さらなる友情を深めていきたいと思います。

  条件検索へ