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続 表参道が燃えた日 (抜粋) 編集後記

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通常 続 表参道が燃えた日 (抜粋) 編集後記

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2011/10/30 7:04
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298
 
 編集後記

 六十五年も経ってからの戦災体験記づくりに疑問を呈するかたがおられます。けれども六十五年経ったからこそ語れるかたもおられるし、それでもまだ語れないかたもおられます。記憶も薄れてきましたけれども、決して忘れることのできない強烈な記憶があります。戦災の記憶を記録にしたいと、昨秋、「表参道が燃えた日」の続編の企画をたてました。

 次から次へと執筆して下さるかたが増え、字数制限をしたことが申訳ないようにあれもこれも書き残したいということで、完成が遅れましたがいい体験集ができました。

 付録に「五月二十五日の空襲について」と「仮埋葬」についての資料を加えました。五月二十五日の空襲がどの範囲のものだったのかご存じないかたが多いことと、また、未だに行方不明になった家族や知人を案じておられるかたのために参考資料としました。

 どこの国と戦争をしたか知らない、華やかな表参道に死体がいっぱいだったなんて「ウッソー」と思われる若い人たちにぜひ読んでいただきたい、再び愚かな殺戦の戦争を繰り返さないために、と思います。

 三月十一日、東日本に末曽有の震災が発生しました。津波が去った荒涼とした光景は戦災で灰燼となった光景と重なります。震災は天災、戦災は人間がおこしたものです。天災も 「想定外」といわず、ある程度人間が防御できるものですし、ましてや戦災は人間が克服できるものと信じます。

 終わりに、穂積和夫様には今回も挿絵を描いていただいたことを感謝いたします。また、戦時中の貴重な写真を提供いただいたかたがたにお礼を申し上げます。

 編集委員会は児玉昭太郎氏が病没し、榎本新一氏が高齢のため勇退されましたので、泉宏氏に新たに加わっていただきました。

 二〇一一年五月
                         
  「表参道が燃えた日」 編集委員会
                          
  編集委員 (五十音順) 泉   宏

                 谷 美和子
 
                 長崎美代子

                 比留間相子

                 増間 加代

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