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『肉声史』 戦争を語る (76)

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通常 『肉声史』 戦争を語る (76)

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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2007/11/3 7:54
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298
 (お話を聞いて)(川島、高橋、設楽、金子、秋月の各氏)

 私は1951年(昭和26年)、現在の備前市(岡山県)で生まれた戦後派です。まだまだ貧しく、闇米《やみごめ=正規の販路によらずに取引される米》を買った経験や、広島で被爆された方がご近所におられました。 
 このインタビューのお話はボランティアで知り合った方から頂き、二つ返事で引き受けさせていただくことにしました。お話を伺う5人の方々と短い面談の後、録音室のマイクの前に座っておはなしをしていただきました。60数年前の出来事を、昨日の出来事のごとく、地名、年月日、人名などメモもなく語られるお姿を脇から見ていて「ああ終わっていないんだなあ」と時には涙しながらのインタビューとなりました。
 ひとくくりに戦争体験といっても、男女差、思春期、結婚適齢期、取り巻く家族、お立場の違いでお一人お一人のお話にそれぞれの命の重さを感じました。映画やドラマでしか知らなかった話が、同じ町内に住む、今隣にいるその人の実体験、生身の人間の体験としてあの時代には口に出して言えないことを話していただきました。異口同音にいわれるのは、「戦争はしちゃだめ。」「こんな経験は二度としちゃあ駄目だ」そしてまた「こんなことをいっちやあ何だけど『天皇陛下バンザイ』といって死んだなんて嘘だ。『お袋、妹を頼むよ』と身近な人の名を呼んだもんだ、本当は」と。命を失った戦友の魂の分も訴えているようにも思えました。
 今回、胸に鉛の玉を未だ抱え続けながらもお元気でご活躍、新聞を読み、世界情勢の紛争を嘆き、老人会の役員、地域の役職、ボランティア、それぞれ今なお活躍されている方とお知り合いになれたこの機会に感謝申し上げます。非戦平和を願う私は、引き継ぐ世代として大きな宿題となりました。ありがとうございました。


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編集者 (代理投稿)

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